【ポイント四】創始メンバー国と普通加盟国の権利はどこが異なるのか
史耀斌副部長は創始メンバー国と新(普通)加盟国の違いは主に次の3点だと強調した。
第一に、創始メンバー国は、AIIB創設準備のプロセスに参加し、特に『AIIB協定』の交渉と協議に参加している。しかし、新加盟国は上述の理事会が決定した加盟条件を受け入れる必要があり、それによってはじめてAIIB加盟国になることができる。
第二に、各創始メンバー国は600票の創始メンバー国議決権を保有するが、新加盟国にはない。
第三に、理事が董事を指名して投票を行い、董事が副董事を任命したときに、創始メンバー国に優先権が与えられる。即ち、各創始メンバー国はその選定区内で董事、又は副董事に永久に就任、又は交代で就任する権利を有する。
このほか、新加盟国はAIIBのカバナンス、重大事項の策定への参与などの方面で、創始メンバー国と同一の権利、責任及び義務を持つ。
【ポイント五】AIIBは米国、日本などに門戸を開くのか。
AIIBの扉は米国と日本に開かれているのかについて、金立群初代総裁は次のように表明した。AIIBの扉は開かれており、今後も引き続き開かれる。台湾がどのような方式でAIIBに加盟するかという質問に対し、金立群初代総裁は『AIIB協定』の「メンバー資格」の一章の規定に照らして執行すると強調した。
【ポイント六】AIIB運営でどのようにして腐敗を根絶するのか。
金立群初代総裁は次のように表明した。AIIBの核心的価値観は 「有能、清廉、グリーン」で、腐敗に対してはゼロ容認だ。これに対し、AIIBは内部審査部門を設置し、董事会に直接、報告する。
【ポイント七】AIIBプロジェクトは人民元で決済するのか。
金立群初代総裁は次のように説明した。AIIBは多国間開発機関として、現行の国際金融システムを考慮し、英語を公用語として使用し、米ドルを決済通貨とする方針だが、国際市場から融資を行う際に、加盟国により良いサービスを提供できるように、(米)ドル、ユーロ、人民元及びその他の通貨で価値を計算した資本を調達する。金立群初代総裁は、AIIBが発行する債券はドルで計算すると答えた。