AIIBの開業式典で、中国はAIIBの提案側の承諾として、資本金を期日通りに納めるほか、AIIBがまもなく設立するプロジェクト準備特別基金5000万ドルを出資し、後進加盟国のインフラプロジェクト展開の準備に用いる見通しだと伝えている。
【ポイント九】 既存の多国間金融機関との関係を今後どのように着実に処理していくか
史耀斌氏は、アジアのインフラ融資のニーズが莫大な状況のもと、その位置づけや業務の重点が異なることから、AIIBは世界銀行、アジア開発銀行といった既存の多国間開発銀行は、相互補完的で非競争的な関係にあると述べている。
【ポイント十】AIIBはBRICS開発銀行、シルクロード基金とどんな関係にあるか
史耀斌氏は、三者はいずれも中国政府が出資した金融機関であるが、機関の性質が異なるので、それぞれの独立した運営には影響を及ぼさない。また、三者は差異化発展(Dislocation development)をしており、それぞれに偏重が見られると述べている。