年に1度の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が、フランスのパリで開幕する。世界2位の経済体、最大の発展途上国、最大の炭素排出国、最大の省エネ・排出削減国という「光の輪」を持つ中国は、世界の気候ガバナンスで地位を高めており、その主張と行動が特に注目されている。習近平国家主席は、開幕式で演説を予定している。
国家主席が気候変動の大会に出席することは、中国の歴史上例を見ないことであり、深い意義を持つ。中国人民大学法学院教授の周珂氏は、「これは中国の気候変動問題への重視を十分に示している。これは責任ある大国の義務であり、かつ中国の経済発展モデルの調整という切実な需要と積極的な願いに合致する」と述べた。緑色平和プロジェクト副総監の李雁氏は、「国家首脳の支持により、中国は世界に気候変動対応、低炭素発展の実践の決意を十分に示し、交渉の中でより積極的・能動的な役割を演じ、各国が食い違いを解消し自信を深めることを促すだろう」と述べた。北京大学国際組織研究センター教授の張海浜氏によると、中国の代表者は席上で先進国と発展途上国の架け橋としての力を十分に発揮し、かつてない力強い行動に出ることになる。
中国は今年以来、より積極的な建設者としての姿勢で、気候変動を巡る世界の政治舞台で活躍し、交渉に新たな風をもたらしている。中国は国連に期日通り「国家自主貢献」文書を提出し、2030年を排出のピークとするという目標を打ち出し、その他の開発途上国に資金援助の手を積極的に差し伸ばした。中米首脳の気候変動に関する共同声明は、「根本的に気候変動問題を巡る世界の政治を変えた」と評価された。張氏は、「中国は今後、世界気候ガバナンスでさらにリーダーシップを発揮する。パリ大会は、中国が世界気候ガバナンスにおいて、参加者からリーダーになるためのスタートラインになる可能性が高い」と語った。
(チャイナネット)
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