【新華社ワシントン10月30日】ワシントンのシンクタンク、ピーターソン国際経済研究所の先任研究員、ニコラス・ラディ氏は28日、中国が投資駆動型から消費駆動型に向けた経済発展モデルの転換の実現に取り組むにあたり、中国経済は世界経済の中で開拓し続けるだろうとの見方を示した。
ラディ氏は当日新華社記者の特別取材に応じた際、次のような見解を示した。中国経済は世界経済の成長に多大な貢献を行った。2010年以来、中国経済と世界経済の成長速度はいずれも減速し始め、世界貿易が減速しているのは明らかだ。しかし、中国経済の世界経済の中での「印」は依然として拡大しており、世界の輸出の中で中国の輸出が占める割合は上昇している。
ラディ氏は、次のようにとみなしている。「第13次五ヵ年計画」期間に、経済成長速度の適度な減速はモデル転換期にある中国経済にとっては適切であるといえる。中国の経済は一定の区間内での運行を維持しており、依然として世界の経済成長の主要な貢献者となることが可能だ。
ラディ氏は、「中所得国の罠」を極力避けることは「第13次五ヵ年」計画の一つのポイントであると理解していると語った。これに対し、ラディ氏は中国は差し迫ったリスクに直面してはいないが、憂いがないわけではなく、そのため一層の注目が必要だとみなしている。
ラディ氏は、今後の5年間に、中国は大量の外商投資も引き寄せる見通しだが、外商投資の分野は従来の不動産と固定資産投資から消費財の生産やサービスの分野へとより大きく転換し、建築、機械製造といった一部の業界の企業は、発展戦略を調整する必要があるだろうと考えている。
(新華網日本語)
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