2兆5000億ドルの「価値」のある写真が話題を呼んでいる。
9月23日にシアトルで第8回中米インターネットフォーラムが開催された。習近平国家主席と両国のインターネット業界の「巨頭」が記念撮影を行ったが、あるネットユーザーの試算ではこれらの企業の総資産は2兆5000億ドルを超え、史上「最も高価な記念撮影」とされる。
これほど多くのインターネット企業のトップが集まったこと自体が「相違の中でウィンウィンを図ることが共通の関心であり、中米のインターネット業界は対話と交流を差し迫って必要としている」とのメッセージを伝えている。マイクロソフトのラルフ・ハウプター副社長(大中華エリア会長兼CEO)が指摘したように、異なる国や地域の出身で、異なる文化背景を持つ企業や個人は、どうすればより緊密に協力し、世界を変えうるイノベーションを共に創造することができるのか?
こうした考えをもってフォーラムに参加したトップたちは自ずと大変興奮していた。奇虎360の周鴻祎会長はアップルのクックCEOに360奇酷の携帯電話を紹介した。聯想集団の楊元慶会長兼CEOは微博(ウェイボー)で現場の実況中継をした。フェイスブック創始者のザッカーバーグ氏は習主席との記念写真を公開し、中国語で習主席と話した様子を紹介したうえ、「自分にとって節目だ」とした。
国情と発展段階が異なるため、中米のインターネットの発展形態と特徴は異なるが、今回のフォーラムからイノベーションと起業の意欲、インターネット経済発展の促進という目標、協力・ウィンウィンという訴えを、中米のインターネット企業が共有していることが分った。こうした「共有」と「相違」があるからこそ、インターネット分野での双方の協力には無限の想像空間がある。
サイバー空間における中米の相互補完、深い融合、互恵・ウィンウィンは必然的な流れだ。米国はインターネットの発祥地であり、インターネット技術が最も進んだ国でもある。中国は世界最大のインターネット市場であり、米国のハイテク企業にとって魅力的な土地でもある。6億人余りの中国のネットユーザーは無限のビジネスチャンスをもたらす。米国のIT企業2500社余りが中国に投資しており、その多くが中国市場での利益が米本土での利益を上回っている。中国経済に対しても米国経済に対しても、これは大きなプラスの影響をもたらす。