日本貿易振興機構(ジェトロ)はこのほど、日本製品に対する中国消費者の意識調査結果を発表した。中国消費者が「購入したい製品・サービス」で、日本製のデジタルカメラや化粧品が上位にランクイン。「よく購入する輸入食品の原産国」で日本が米国を抜き、1位に浮上。「よく利用する外国料理の飲食店」に関しても日本料理がトップとなっている。「日本経済新聞」が28日付で伝えた。
調査は2015年7月中・下旬に北京、上海、広州、成都で実施。中間層・富裕層に相当する月収5000元以上の社会人1200人(20~49才)が参加した。
結果によると、「購入したい製品・サービス」について、「デジタルカメラ」、「漫画・アニメ」で日本製が前回の調査(14年12月実施)と同じく1位。「自動車」、「化粧品・美容」はともに前回の4位から3位に上昇。こうした分野で「日本製」が中国で高い人気を維持していることがうかがえる。一方、「医療・福祉」では3位から4位に後退した。
「よく購入する輸入食品の原産国」で、「日本」と答えた調査対象の割合は前回の42.2%から53.5%に増えた。「よく利用する飲食店」でも「日本料理」が全体の36.4%を占め、前回1位の「韓国料理」(33.3%)を上回り、外国料理で首位。日本料理は「健康」、「安全」というイメージが強く、中間層・富裕層を中心に人気が広がりつつある。
また、15年1-7月で日本を訪れた中国人は276万人に達し、すでに過去最高を記録した14年通年の約241万人を上回った。今回の調査結果についてジェトロは、「日本の製品やサービスに触れる機会が増え、日本を身近に感じる消費者が増加している」と分析した。
(チャイナネット)
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