楊元慶氏は「聯想は中米の互恵・ウィンウィンの最良のケースだ。過去10年間に聯想は米国に70億ドルを投資し、聯想の世界での発展を促進するとともに、米国経済も牽引した」と指摘した。米国のUberは中国市場に対する「野心」を少しも隠さない。シアトルでソフトUberのアプリを立ち上げると中英両国語で「習近平主席一行の訪問を歓迎」との画面が現れ、Uber車のアイコンには米中両国旗が掲げられている。
だがこうした「野心」には、中国のインターネット発展状況に対する一層の認識が伴う必要がある。筆者がシアトルでインタビューすると、ある米国人の若者は「アリババが好きだと習主席に伝えたい。あの会社はとてもクールだ」と語った。WeChatもクールだ。米国ではすでにWeChatが華人社会から現地の主流社会へと浸透し始めており、中国人の友人の影響でWeChatを使う米国人が少なくない。賀楽賦が言ったように、今日の中国はすでに単なる巨大市場ではなく、アイディアの揺りかご、イノベーションのエンジンとなり、世界の未来に影響を与え、世界の未来を形作る存在となっている。
これまで米国は一貫してインターネット・イノベーションの指導者であり、中国のインターネットはC2C(Copy to China)と考えられてきた。だがいまや中国のイノベーション力は高まり続け、「インターネット+」産業が急速に発展し、中米は「平行イノベーション」という新たな段階に入りつつある。インターネットの基礎技術面では依然米国が優勢を保っているが、モバイルインターネット市場、特にアプリケーション・サービス面では中国は少しも遜色がない。現在、シリコンバレーでは中国企業のモバイルインターネットの手法を模倣する企業すらある。
しっかりした技術と製品があるからこそ、中国企業は一層の勢いを持ち、中米のインターネット経済協力も一層活発化する。今回のフォーラムで中米双方のインターネット企業が合意した協力総額は100億ドル近くに達する。これによっても人々は「相互信頼、互恵、協力、ウィンウィン」という中米インターネット間の未来を目にした。1+1は2より大きい。習近平主席が述べたように、中米協力によって「サイバー空間は両国民により良く幸福をもたらすもの」になることが必ずできる。
(人民網日本語版)
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