世界各国の人口統計データを見ると、女性の平均寿命は男性より5~10年長い。しかしイギリスの最新調査によると、女性は仕事や家庭の圧力が日増しに高まっていることから「寿命の優位性」を失いつつあるという。男女の寿命差が縮まっているのだ。
英紙「デイリーテレグラフ」は専門家の話を引用しながら、現代女性のライフスタイルとキャリアが平均寿命格差縮小の重要な原因になっていることを裏付けるデータが増え続けていると指摘している。この数十年、女性の社会的地位は高まり、高等教育を受けたり、職業的な理想を追求したりする女性がますます増えている。同時に家事に追われることから、生活の圧力は高まるばかりとなっている。イギリス国家統計局は2014年、労働力市場に参入する女性が多くなるに従い、タバコや酒の習慣を持つようになり、自身の健康を害する女性が増えていると指摘している。その一方、男性の身体状況は大きく改善している。専門家によると、それは医学の進歩や、重工業や肉体労働、身体に害のある特殊な仕事が減少していることが要因だとしている。また男性の喫煙者数が減少していることも要因のひとつだとしている。
調査では、イングランドやウェールズの男性の平均寿命が、アイスランドや日本、オーストラリアといった「長寿国家」の寿命に近づいている。しかし同地域の女性平均寿命は大きく改善していない。この傾向はイギリスに限ったことではく、フランスやドイツ、アメリカなどの先進国にも見られる。先進国のうち、日本だけが女性の平均寿命の増加率が男性のそれを上回っている。
(チャイナネット)
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