■市場秩序の確立、イノベーションの原動力に
「市場秩序の確立はイノベーションの原動力になる」と語ったのはマイクロソフト・グレーターチャイナ地区のラルフ・ハウプターCEO(最高経営責任者)。インターネット時代、特にモバイルインターネット時代が訪れるなか、中国が世界の情報技術革命をリードしている。技術のイノベーション、新たなビジネスモデルの創出、業界を跨いだ協力関係の構築などが推進され、世界的に大きな影響力を持つ「イノベーション企業」が数多く誕生している。
マイクロソフトにとって、オープンな中国市場はイノベーション力を最大限に発揮できる舞台となっている。北京APEC首脳会議が開催された2014年、マイクロソフトは中国の環境保護部(環保部)と提携し、大気の質の観測・予測システムを開発。マイクロソフトがビッグデータ技術、環保部が気象や交通量などのデータを提供。新たな提携モデルの下で、社会に貢献するイノベーションを実現した。
「開放的な市場が企業や個人のイノベーション意欲を高め、こうした活気あふれる環境は、外資にイノベーションの機会を与えている」とハウプターCEOは話す。マイクロソフト中国の研究チームが主導して開発した人工知能バーチャルロボット「微軟小氷」は、人間との会話で発話回数が平均で16回を上回っている。人工知能で記録的な数字だ。中国で生まれた「小氷」は世界へ歩み出す。ハウプターCEOは、「イノベーションを奨励し、活気ある中国市場はマイクロソフトに巨大なエネルギーを降り注いでいる」と述べ、期待感をあらわにした。
(チャイナネット)
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