今回のシャングリラ対話は確かに不協和音が生じている。米国のカーター国防長官は5月30日、中国の南中国海での行動は、国際準則と規範に「適合しない」と主張した。この発言が中国外交部の華春瑩報道官の反駁を受けただけでなく、国際世論の反発も招いた。
華春瑩報道官は次のように指摘した。米国は歴史、法理(法律の原理)及び事実を無視し、中国が南中国海で早期から形成してきた主権と権益に対してとやかく言い、関係国の対立を煽り、中国の正常で合理的な島礁建設活動を非難している。中国側はこれに断固として反対する。
アナリストは次のように分析する。米国が南中国海問題で強硬な立場を示しているのは、ある国々を「愛護」するのではなく、またなんの航行の自由を守るためでもなく、故意に「水をかき回して濁らせる」ためで、中国と関係国との関係を破壊し、中国が発展するための外部環境を破壊することを企んでいる。
しかしながら、米国は計算を誤っている。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は『南中国海各方行為宣言』を全面的かつ効果的に実行している。しかし米国は南中国海問題の当事国ではなく、南中国海問題も中米間の出来事ではない。南中国海問題にひたすら干渉し続けるならば、米国は最終的に必要のない恥をかくことになる。