【新華社ロンドン6月5日】イギリスの科学研究チームはエボラウイルスの遺伝子配列の解析に成功し、世界中の科学研究者が使用できるように無料で提供するため、データをインターネットで公表した。これらのデータは、各国がより高効果の治療薬とワクチンを研究開発するために役立つ。
ケンブリッジ大学は3日、次のような公告を発表した。2014年にエボラ出血熱がアフリカ西部で大流行した後、同大学と英国の多数の科学研究機関の研究者がシエラレオネでウイルスのサンプルを採取し始めた。その後、米国のある会社が開発した新世代遺伝子配列解析技術を利用してこれらのサンプルを分析し、最終的に遺伝子配列の解析に成功した。
この研究を指導したイギリスのサンガー研究所のポール・ケラム氏は次のように説明した。これらのデータはエボラウイルスがどのようにして感染するのか、感染の過程でどのように変異するのかといった多くの重要情報を研究者に伝えることができる。
これらのデータがエボラ出血熱の流行拡大防止にプラスになることは疑いない。研究者は遺伝子配列解析データを基に、エボラウイルスの変異をよりスムーズに観察できるため、即効性のある薬物の研究開発を行うことができる。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事: