【新華社南京3月8日】中国科学院南京地質古生物研究所によると、中国、ロシア、フランス、米国の古生物学者で構成された研究チームが、ミャンマーで入手した約1億年前の白亜紀の琥珀(こはく)の中から、蚊と近い関係にある大昔の昆虫を発見した。研究成果は5日、米科学誌「Science Advances」に掲載された。
研究に参加した同研究所の王博(おう・はく)研究員によると、新たに発見されたこの大昔の昆虫は「ミャンマー・シリアゲムシ」と命名された。体長は約7ミリで、蚊の羽が1対であるのに対し、この昆虫には2対の羽がある。また、蚊の口は一般的に短くて小さいが、この昆虫は3~4ミリの「非常に長い口」を持ち、口の部分の長さが体長の半分以上を占めている。
王氏は「現在の蚊の口と羽は、1億年前のミャンマー・シリアゲムシとは明らかに違っており、餌となった植物など外部環境には大きな変化が発生した可能性が高いのを示している。ここから推測して、大昔の環境についてより多くの価値ある情報を得ることができるだろう」と語った。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: