【新華社オークランド11月29日】中国国際貿易促進委員会とニュージーランド(NZ)中国貿易協会が共催した第2回中国NZビジネス理事会会議が28日、オークランドで開かれた。出席者は、中国とNZの自由貿易協定(FTA)アップグレード交渉が完了し、両国には多くの新たな協力のチャンスがあるとの認識を示した。
会議に参加した複数の両国ビジネス界代表は、FTAアップグレード交渉が順調に完了し、両国には1次産業や電子商取引(EC)などの分野で多くの協力のチャンスがあると指摘。両国が共に多角的貿易体制を守り、企業協力を深め、互恵・ウィンウィンを実現すべきだとの見解を示した。
中国国際貿易促進委員会の高燕(こう・えん)会長は、両国の経済貿易協力が好調な勢いを保っており、中国の統計によると2018年の両国貿易額は過去最高の169億ドル(1ドル=約109円)で、NZにとって中国が最大の貿易パートナー、最大の輸出先、2番目の輸入元になったと指摘。FTAアップグレードの合意に伴い、両国の経済貿易関係が一段と深まり、全面的戦略パートナーシップの内容がより豊富になることを期待すると述べた。
中国の阮平(げん・へい)駐オークランド総領事は、両国の企業がチャンスをつかみ、それぞれができることを実行し、両国経済貿易をますます発展させ、互恵・ウィンウィンを実現することを希望すると述べた。
中国とNZは4日、FTAアップグレード交渉の完了を発表。交渉では従来の税関手続きや協力、原産地規則、技術的貿易障壁などの部分を拡充し、ECや環境、貿易、競争政策、政府調達などの内容を追加した。
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