【新華社北京12月1日】中国配車サービス大手の滴滴出行が相乗りサービス「順風車」を再開すると発表したことを受け、交通運輸部運輸サービス司の徐亜華(じょ・あか)司長は28日の定例記者会見で、「順風車」の運転手に営利を目的としないよう改めて求めた。
徐司長は、相乗りサービスの実施にあたっては条件を満たした企業が関連規定や要求に従って、安全管理措置を強化することを奨励すると述べた。運営会社に▽安全確保の徹底▽不正な配車サービスの提供禁止▽利用者からの苦情への迅速な対応―を求めた。
「順風車」サービスに使う車両の安全性を確保し、運転手の身元審査を徹底するとともに、利用者の個人情報を守る。「順風車」の名をかたった不正な配車サービスの提供を禁じ、運転手が1日に利用者を乗せる回数を制限する。利用者からの苦情には速やかに対処し、事件や事故があった場合は、運営会社が率先して対応する責任を負う。
一方、運転手に対しては、「順風車」の本質に従って、営利を目的とせず、利用者と移動費用を負担し合うか、無償で相乗りさせるよう求めた。
交通運輸部は、交通輸送の新業態を連携して管理監督するための部門(省庁)間合同委員会制度を足掛かりとし、運営会社の安全対策の実施状況に目を光らせていく方針。「順風車」の名をかたった不正な配車サービスを行う運営会社を厳しく取り締まり、交通輸送の新業態の健全な発展を促していく。
2016年に公布された「タクシー業界の健全な発展推進と改革深化に関する国務院弁公庁の指導意見」では、相乗りサービスについて、サービス提供者が事前に移動情報を公開し、移動経路が同じ者が提供者の車に相乗りして一部交通費を分担するか、無償で利用するシェアモビリティー方式であると定めている。
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