【新華社昆明5月21日】中国の科学者がチベット自治区林芝(ニンティ)市波密(ポメ)県でラン科マメヅタラン属の新種を発見し、「ヤルツァンポ川マメヅタラン」と命名した。研究成果はこのほど、国際的植物分類学誌「Phytotaxa」に掲載された。
論文著者の1人、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園の李剣武(り・けんぶ)シニアエンジニアによると、ラン科マメヅタラン属の植物は世界に2200種以上存在し、中国には約150種が分布している。李氏は2017年にニンティ市墨脱(メトク)県で調査した際、ポメ県とメトク県のヤルツァンポ川流域で、小さなマメヅタラン属の植物を発見した。
この新種は、偽鱗茎(貯蔵器官)が円錐形、葉身が長さ約1~1・3センチの卵状長楕円形、花弁が卵状菱形、蕊柱の先が三角形で、蕊柱にはV字型のクッション状のものがあり、「傘花マメヅタラン(Bulbophyllum shweliense)」やインドのアッサム地方原産の「Bulbophyllum gamblei」と区別される。(記者/張東強)
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