「西湖書房」のセルフ貸し出し機と返却ボックス。(新華社記者/柏洋)
【新華社杭州9月9日】監視員の姿がなく、市民カードをスキャンして入館し、セルフで本の貸し出しと返却を行う。中国浙江省杭州市西湖区で初のセルフ図書館「西湖書房」が、8月下旬から一般開放を始めている。
同書房は、古蕩(ことう)街道の文化家園に位置し、杭州市と西湖区図書館、古蕩街道が共同で設立した図書館。敷地面積は約500平方メートル、蔵書数は1万1千冊で、一般読書エリア、児童読書エリア、休憩エリアに分かれている。
同書房の入り口には自動警備システムを導入し、杭州市民は市民カードか身分証をスキャンするだけで入館できる。それ以外の利用者は図書館で利用者カードを作成する必要がある。
一般読書エリアの一角。(新華社記者/柏洋)
一般的な図書館と異なり、同書房にはセルフ貸出機と返却ボックスが設置され、情報化技術やRFID(電波を利用して非接触で電子タグのデータを読み書きし、自動識別をするシステム)技術を利用し、無人監視環境とセルフ管理サービスの一体化を実現した。利用者は身分証か市民カードで図書の貸し出しと返却、延長、問い合わせなどのサービスがワンストップで受けられる。1人当たり1回20冊まで、最長で40日間貸し出しが可能。
同書房のスタッフによると、開館時間は月曜日から日曜日、午前8時半から午後9時半まで、一度に100人近くが入館し図書の閲覧ができるという。
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