【新華社杭州9月7日】中国工業・信息化部(工信部)の王新哲(おう・しんてつ)チーフエコノミストは5日、浙江省杭州市で開催された2018世界繊維新材料大会および第24回中国国際化繊会議で、中国は「紡績先進功能繊維(アパレル先進機能繊維)」イノベーションセンターの建設を加速させ、高性能繊維やバイオ繊維の国際レベルへの引き上げを推進すると同時に、企業が世界の資源を統合し、国外に高品質化学繊維の原料基地を建設するのを奨励すると表明した。
中国の化学繊維産業は、健全な発展のすう勢を維持し、業界のスケールメリットは安定的に拡大、構造転換も進んでいる。現在、中国は世界最大の化繊生産国かつ消費国であり、カーボンファイバーを代表とする高性能繊維および海洋生物由来の繊維などの技術革新を実現しており、繊維新材料産業は一定程度の規模に達している。とはいえ、中国化繊産業は依然として大きな構造転換と高度化を迫られており、革新力の効果的な向上が鍵となっている。
王新哲氏は、現段階における化繊産業の研究開発への注力不足は深刻であり、技術革新システムも形成されておらず、産業用繊維の割合も著しく低いと述べた。その上で、工信部は「紡績先進功能繊維」イノベーションセンターの建設を急ピッチで進め、繊維新材料技術革新連盟を取りまとめることを明らかにした。同時に、化繊企業のスマート化改造の実施を指導・奨励し、紡糸から保管までのスマート管理を実現し、化繊業界のインターネットプラットフォーム構築を推進し、新たなビジネスモデルおよび新業態の最適化を続けていくという。
グリーンマニュファクチャリングについて、同部は再生繊維業界の規範化管理を強化、化繊業界のグリーンマニュファクチャリングシステムを構築し、機能化、差別化、高性能化繊製品の研究開発と生産をさらに推進していくとしている。
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