2人の中国人の子どもが外国人の子どもに杭州料理を紹介するイラスト(撮影・葛熔金)
「DongPo Pork(東坡肉)」や「West Lake Vinegar Fish(西湖醋魚)」など、地元料理の名を収録した英語の新教材「English for Kids」の試験導入校となった浙江省杭州市の85校の小学校では、小学1年生向けに英語の授業を開設している。
同教材の編集を行った同市基礎教育研究室弁公室の呉萍主任は、「子どもたちが最も興味を抱くのは食べ物。そこで1年生用の教材の上下巻には『叫花鶏(鶏の蓮の葉包み焼き)』や『西湖醋魚(西湖の淡水魚の甘酢あんかけ)』、『東坡肉(ブタの角煮)』など杭州市の名物グルメを収録した。2年生の教材には、桃や蓮、キンモクセイ、梅の花など杭州市の四季折々の花とランドマークの観光スポットを収録している。
子どもたちがより故郷への理解を深め、海外の人々に杭州を紹介できるようになってもらうことを目指している」と話す。
2016年9月に、G20サミットが杭州市で開催され、2017年2月には同市は「独特な魅力あふれる世界都市の建設促進」の目標を打ちたて、地方議会で都市国際化の推進が決定された。
また、2022年には第19回アジア競技大会が同市で開催される。今年から同市85校の小学校の小学1年生と2年生を対象に英語の授業を週1-2コマのペースで試験的に導入される。1年生の教材の上巻の表紙には西湖保俶塔や運河通江橋、CBD銭江新城など同市のランドマークが掲載されている。
教材は、色や数字、ペット、家族、学校、食べ物、四季、杭州グルメをテーマとした全8章に分かれている。最後の2章には杭州の要素が含まれており、西湖の四季の風景のほかに、東坡肉、西湖醋魚、叫花鶏、龍井蝦仁(海老の龍井茶葉炒め)などの地元料理が、叫花鶏は「Jiaohua Chicken」、龍井蝦仁は「Longjing Shrimp」と英語名で紹介されている。なお、これら伝統料理の英語表記はすべて杭州政府の公式サイトに掲載されている内容を使用しているという。
(人民網日本語版)
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