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アジア大会·日本の展望:体操、卓球など主力派遣せず
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-17 22:04:26 | 新華社 | 編集: 张一

  【新華社東京8月17日】第18回アジア競技大会が18日にインドネシアのジャカルタで開幕する。日本選手団は過去最多となる762人(男子408人、女子354人)の選手を派遣する。今大会について日本代表団は具体的なメダル獲得数の目標を設定していないが、陸上、水泳、レスリングなど多くの競技で2年後の東京五輪に向けた強化のため主力選手を派遣している。一方で体操、卓球などは一線級の選手の派遣を見送った。五輪出場権がかかった世界選手権などの大会に向け実力を温存するためだ。

 

  ▽陸上、水泳は主力がフル出場

  陸上と水泳は日本にとって金メダルを量産してきた競技で、これまでのアジア大会における日本の得意競技である。選手団としては具体的なメダル数の目標を立てていないが、多くの日本の主力選手が金メダルを必ず取るとしており、同じくこの2競技で強みを持つ中国選手と激しい争いを繰り広げることになりそうだ。

  陸上では、日本にとっては男子400メートルリレーが金メダルの大本命の1つだ。2016年のリオ五輪では、山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥が37秒60のアジア記録で銀メダルを獲得した。今大会は飯塚に代わって多田修平が入る新たな布陣で、前回仁川アジア大会(2014年)優勝、2015年世界選手権2位の中国代表に挑む。

  また、山形とケンブリッジは男子100メートルにも出場する。26歳の山縣は今年6月の日本選手権の同種目を10秒05のタイムで制した。加速力で知られる混血選手のケンブリッジも同大会で2位に入っている。2人の成績は10秒を切るタイムを持つ中国の蘇炳添、謝震業とはなおも一定の差があるが、その実力は侮れない。このほか、日本の男子では200メートル、十種競技、競歩、走り高跳びなどの種目でもメダルの可能性がある。

  日本の女子陸上は福島千里がなおも主役だ。福島は広州アジア大会(2010年)で100メートル、200メートルの2冠に輝いたが、仁川アジア大会では100メートルで中国の韋永麗に敗れて銀メダル、200メートルでも韋とカザフスタンの選手に敗れ銅メダルに甘んじた。今回が3度目のアジア大会になる30歳の福島は、女子陸上の主将としてチームが多くのメダルを取ることに期待を示すとともに、個人としても再び好成績を残したいとコメントした。

  水泳では、リオ五輪王者の萩野公介、銅メダルの瀬戸大也、そして近ごろひときわ異彩を放っている池江璃花子らが出場する。萩野は仁川アジア大会で金メダル4枚、銀メダル1枚、銅メダル2枚を獲得し、1種目でアジア記録を塗り替えた。リオ五輪男子400メートル個人メドレーでも金メダルを獲得しており、今大会も金メダルを複数枚獲得しそうだ。

  18歳の池江は先日行われたパンパシフィック水泳選手権で活躍を見せ、自身が持つ女子200メートル自由形のアジア記録を更新するとともに、女子100メートルバタフライで金メダルを獲得した。このほど開かれた記者会見では、アジア大会で多くの金メダルを取るとともに、東京五輪にも出て優勝したいと語っていた。

 

  ▽柔道、空手などの得意競技はメダル獲得の可能性大

  伝統的な得意競技である柔道で日本代表は、7枚の金メダル獲得を目標に掲げた。日本はレスリングでも高い実力を誇っている。リオ五輪の金メダリストである川井梨紗子は圧倒的有利と目されており、昨年の世界選手権55キロ級を制した奥野春菜も金メダルを狙う。男子では世界選手権フリースタイル57キロ級で優勝した高橋侑希、リオ五輪グレコローマンスタイル59キロ級銀メダルの太田忍が金メダルを目指す。

  日本の女子ソフトボール代表は36歳のベテラン上野由岐子がチームを引っ張る。上野は日本代表を2008年北京五輪の金メダルとともに、直近のアジア大会4連覇に導いてきた。このほか、空手、ボウリングでも日本選手が続々と金メダルの目標を立てている。

  バドミントンでは日本が近年急速に進歩している。桃田賢斗は復帰後絶好調で、アジア選手権で日本人初の男子シングルス優勝を果たすと、世界選手権でも続いて歴史を切り開く優勝を果たした。また、世界選手権女子シングルスで銅メダルを獲得した山口茜や、男子ダブルス銀メダルの園田啓悟・嘉村健士組も大会に参加する。

 

  ▽一部競技では実力温存

  一方で、日本代表は一部の競技で第一線の選手を派遣していない。卓球では主力選手は同時期に開催されるワールドツアーへの参加を優先しており、男子の張本智和、女子の石川佳純、伊藤美誠、平野美宇はいずれもアジア大会に参加しない。体操も同様で、日本の主力選手は10月下旬にドーハで開かれる世界選手権に備えるため、アジア大会には二線級チームを派遣する。

  サッカーでは東京五輪に向けた強化のため、日本の男子はU-21(21歳以下)チームが参加する。昨年U-21監督に就任した森保一氏はこのほど、フル代表の監督にも任命された。今大会は森保氏が兼任監督となって最初の大きな大会ということで注目されている。森保氏は今大会の目標を最低でもベスト4とする一方で、大切なのは経験を積んで東京五輪に備えることだとの考えを示している。

  女子サッカーの日本代表メンバーはいずれも日本国内クラブの所属だ。今年のアジアカップでの優勝に続き、8年ぶりのアジア大会金メダル獲得を望んでいる。仁川アジア大会で朝鮮に敗れて連覇を逃した日本にとって、今大会も朝鮮が強敵となるだろう。高倉麻子監督は、金メダル獲得に向け戦っていくと語った。また、女子サッカーワールドカップが2019年に行われることから、今大会は若手の育成、選抜を行う良い機会にもなりそうだ。

  バレーボールで日本女子は直近2大会とは異なり、ベストメンバーを派遣。名手、荒木絵里香と強力なオポジットの長岡望悠が代表に復帰した。一方、直近2大会で金メダル、銀メダルを獲得している男子は世界選手権に備え、二線級メンバーのみの派遣となった。

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新華網日本語 2018-08-17 22:04:26

  【新華社東京8月17日】第18回アジア競技大会が18日にインドネシアのジャカルタで開幕する。日本選手団は過去最多となる762人(男子408人、女子354人)の選手を派遣する。今大会について日本代表団は具体的なメダル獲得数の目標を設定していないが、陸上、水泳、レスリングなど多くの競技で2年後の東京五輪に向けた強化のため主力選手を派遣している。一方で体操、卓球などは一線級の選手の派遣を見送った。五輪出場権がかかった世界選手権などの大会に向け実力を温存するためだ。

 

  ▽陸上、水泳は主力がフル出場

  陸上と水泳は日本にとって金メダルを量産してきた競技で、これまでのアジア大会における日本の得意競技である。選手団としては具体的なメダル数の目標を立てていないが、多くの日本の主力選手が金メダルを必ず取るとしており、同じくこの2競技で強みを持つ中国選手と激しい争いを繰り広げることになりそうだ。

  陸上では、日本にとっては男子400メートルリレーが金メダルの大本命の1つだ。2016年のリオ五輪では、山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥が37秒60のアジア記録で銀メダルを獲得した。今大会は飯塚に代わって多田修平が入る新たな布陣で、前回仁川アジア大会(2014年)優勝、2015年世界選手権2位の中国代表に挑む。

  また、山形とケンブリッジは男子100メートルにも出場する。26歳の山縣は今年6月の日本選手権の同種目を10秒05のタイムで制した。加速力で知られる混血選手のケンブリッジも同大会で2位に入っている。2人の成績は10秒を切るタイムを持つ中国の蘇炳添、謝震業とはなおも一定の差があるが、その実力は侮れない。このほか、日本の男子では200メートル、十種競技、競歩、走り高跳びなどの種目でもメダルの可能性がある。

  日本の女子陸上は福島千里がなおも主役だ。福島は広州アジア大会(2010年)で100メートル、200メートルの2冠に輝いたが、仁川アジア大会では100メートルで中国の韋永麗に敗れて銀メダル、200メートルでも韋とカザフスタンの選手に敗れ銅メダルに甘んじた。今回が3度目のアジア大会になる30歳の福島は、女子陸上の主将としてチームが多くのメダルを取ることに期待を示すとともに、個人としても再び好成績を残したいとコメントした。

  水泳では、リオ五輪王者の萩野公介、銅メダルの瀬戸大也、そして近ごろひときわ異彩を放っている池江璃花子らが出場する。萩野は仁川アジア大会で金メダル4枚、銀メダル1枚、銅メダル2枚を獲得し、1種目でアジア記録を塗り替えた。リオ五輪男子400メートル個人メドレーでも金メダルを獲得しており、今大会も金メダルを複数枚獲得しそうだ。

  18歳の池江は先日行われたパンパシフィック水泳選手権で活躍を見せ、自身が持つ女子200メートル自由形のアジア記録を更新するとともに、女子100メートルバタフライで金メダルを獲得した。このほど開かれた記者会見では、アジア大会で多くの金メダルを取るとともに、東京五輪にも出て優勝したいと語っていた。

 

  ▽柔道、空手などの得意競技はメダル獲得の可能性大

  伝統的な得意競技である柔道で日本代表は、7枚の金メダル獲得を目標に掲げた。日本はレスリングでも高い実力を誇っている。リオ五輪の金メダリストである川井梨紗子は圧倒的有利と目されており、昨年の世界選手権55キロ級を制した奥野春菜も金メダルを狙う。男子では世界選手権フリースタイル57キロ級で優勝した高橋侑希、リオ五輪グレコローマンスタイル59キロ級銀メダルの太田忍が金メダルを目指す。

  日本の女子ソフトボール代表は36歳のベテラン上野由岐子がチームを引っ張る。上野は日本代表を2008年北京五輪の金メダルとともに、直近のアジア大会4連覇に導いてきた。このほか、空手、ボウリングでも日本選手が続々と金メダルの目標を立てている。

  バドミントンでは日本が近年急速に進歩している。桃田賢斗は復帰後絶好調で、アジア選手権で日本人初の男子シングルス優勝を果たすと、世界選手権でも続いて歴史を切り開く優勝を果たした。また、世界選手権女子シングルスで銅メダルを獲得した山口茜や、男子ダブルス銀メダルの園田啓悟・嘉村健士組も大会に参加する。

 

  ▽一部競技では実力温存

  一方で、日本代表は一部の競技で第一線の選手を派遣していない。卓球では主力選手は同時期に開催されるワールドツアーへの参加を優先しており、男子の張本智和、女子の石川佳純、伊藤美誠、平野美宇はいずれもアジア大会に参加しない。体操も同様で、日本の主力選手は10月下旬にドーハで開かれる世界選手権に備えるため、アジア大会には二線級チームを派遣する。

  サッカーでは東京五輪に向けた強化のため、日本の男子はU-21(21歳以下)チームが参加する。昨年U-21監督に就任した森保一氏はこのほど、フル代表の監督にも任命された。今大会は森保氏が兼任監督となって最初の大きな大会ということで注目されている。森保氏は今大会の目標を最低でもベスト4とする一方で、大切なのは経験を積んで東京五輪に備えることだとの考えを示している。

  女子サッカーの日本代表メンバーはいずれも日本国内クラブの所属だ。今年のアジアカップでの優勝に続き、8年ぶりのアジア大会金メダル獲得を望んでいる。仁川アジア大会で朝鮮に敗れて連覇を逃した日本にとって、今大会も朝鮮が強敵となるだろう。高倉麻子監督は、金メダル獲得に向け戦っていくと語った。また、女子サッカーワールドカップが2019年に行われることから、今大会は若手の育成、選抜を行う良い機会にもなりそうだ。

  バレーボールで日本女子は直近2大会とは異なり、ベストメンバーを派遣。名手、荒木絵里香と強力なオポジットの長岡望悠が代表に復帰した。一方、直近2大会で金メダル、銀メダルを獲得している男子は世界選手権に備え、二線級メンバーのみの派遣となった。

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