【新華社蘭州8月15日】中国甘粛省供銷合作社連合社(供給販売組合連合社)からの情報によると、同連合社は3千の貧困村に3千カ所のガソリンスタンドを建設する計画だ。すでに武威市古浪県に14カ所、天祝チベット族自治県に6カ所の試行ガソリンスタンドを建設した。これら20カ所のガソリンスタンドは近く操業を開始する。
現在、甘粛省には58の貧困県があるが、ガソリンスタンドは337カ所しかない。農村部では車と農業機械の急増に伴い、貧困村の「給油難」が日増しに深刻化している。特に、極貧県のガソリンスタンドはさらに少なく、ガソリンスタンドと村との距離も遠い。
古浪県定寧鎮曙光村の馮挙元さんは「定寧鎮には村が7つあり、注油するために村民たちは12キロメートル離れた古浪県城に行くか、15キロメートルほど離れた土門鎮まで行かなければならず、毎回、給油に3~4時間かかる」と話した。曙光村の党支部書記、馮万虎さんは「以前、村には多くの闇の給油車があったが、安全問題が深刻で、燃油の品質も保証できなかった。『農村ガソリンスタンド』の建設は、農民には本当に助かる」と述べた。
連合社弁公室の梁吉東主任は「農村ガソリンスタンドは登録している貧困家庭の給油については、ある程度優遇する。同時に、ガソリン1リットル当たり、村に0・2元(1元=約16円)、ディーゼル・オイル1リットル当たり、0・1元を留保し、ガソリンスタンド毎に毎年村に最低5万元以上の所得増が期待できる。こうして、集団経済の『財政赤字の村』から効果的に脱却できる」と期待を示した。
農村ガソリンスタンド建設プロジェクトは甘粛省供銷集団能源公司が実施する。2018年は500カ所を建設し、2019年、1500カ所、2020年、1千カ所を建設する計画だ。すでに20カ所の試行ガソリンスタンドの建設を終えており、今後、武威市、慶陽市、臨夏回族自治州などで建設する計画だ。
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