【新華社台北8月8日】中国台湾地区の「台湾大学考試入学分発委員会」は7日、記者会見を開いて、2018年度の大学入学試験の結果を発表した。合格率は90・88%で、この6年で最も低いという。
台湾地区では、大学試験分配入学(大學考試分發入學)制度を採用。参加する全ての受験生は指定科目の受験終了後、各大学が発表している受験条件などに基づいて志願校・学科を各自順位付けしてインターネットで登録する。その後、試験結果に応じて各大学に合格者として割り振られる仕組みだ。
同委員会によると、今年は63の大学が4万2630の定員を設けたのに対し、4万4千人の受験生が出願、登録したが、最終的な合格者は4万3千人に留まり、合格率は90・88%と過去6年で最も低い数値を記録したという。
同委員会分発組主任の黄信復氏は、今年は募集定員枠が昨年度に比べて1割ほど減少したのに対し、受験生は増加しており、競争がやや激しいものとなったことから、合格率が過去何年かに比べ低下したのだろうと話している。
台湾地区では不況の影響から、受験生の志望学部・学科はいわゆる「就職に強い」分野に集中している。台湾地区で進学支援を行っている専門家の分析によれば、電機、情報、金融科学(フィンテック)関連の大学や学部・学科が人気を集めているという。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事