【新華社北京７月２４日】中国と海外の合作アニメ映画「神奇馬戯団（Ｍａｇｉｃａｌ Ｃｉｒｃｕｓ）」が２１日から中国で上映が始まった。本作品はアニメ映画「ムーラン」のトニー・バンクロフト監督と「リメンバー・ミー」でキャラクターデザインを手がけたカーター・グッドリッチ氏がタッグを組み、主人公が閉鎖の危機に瀕したサーカス団を守るという物語を軸に、家族愛、成長、愛情などのテーマを伝える。
エグゼクティブプロデューサーの穆業冬氏は、物語は中国雑技団も参加するサーカス団を巡って展開すると紹介した。主人公のオーウェンは叔父のボブが経営するサーカス団で幼少期を過ごすが、ボブは火事で亡くなってしまい、伯父のホレーショがサーカス団の継承権を奪う。オーウェンは偶然、一箱の「食べてはいけない」アニマルクッキーを手にし、不思議な出来事が始まっていく。
穆業冬氏は「不思議な出来事を通じてオーウェンは成長し、家族やサーカス団を守ることになる」と語った。また「オーウェンの成長過程には、一人の男性としての役割や、妻や家族、仕事や友人に対する愛と信頼が表現されている。成長段階にある男性はこれらによって一段とかっこ良く、より温かい人間になっていく」とも語った。
バンクロフト氏はかつてアニメ映画「ムーラン」を制作し、米国のアニメーション業界で最高の栄誉となるアニー賞の最優秀監督賞を獲得している。またグッドリッチ氏は「リメンバー・ミー」や「ファインディング・ニモ」、「モンスターズ・インク」、「シュレック」などの映画で手腕を発揮してきた。
「神奇馬戯団」は６月に開催された第２１回上海国際映画祭で金爵賞（Ｇｏｌｄｅｎ Ｇｏｂｌｅｔ Ａｗａｒｄｓ）最優秀アニメーション作品にノミネートされた。
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