【新華社アブダビ7月22日】アラブ首長国連邦(UAE)は、中東諸国の中で中国との協力関係が最も深く、最も広い協力分野で最も確実な成果を収めた国の一つ。中国と多くのアラブ・イスラム諸国が互いに尊重し、実務的な友好関係を築き、相互利益を実現する上でモデルとなってきた。中国とUAEは「一帯一路」の共同建設を共に担う必然的なパートナーとして、経済貿易の実務協力で着実な歩みを進めるだけでなく、人的・文化的交流でも多くの成果を収めてきた。
1991年に始まったアブダビ国際ブックフェアは、中東地区で最大規模かつ最も影響力のあるブックフェアの一つ。中国は2017年4月に初めて主賓国として「リーディング・チャイナ」をテーマにフェアに参加した。650平方メートルの主賓国ブースでは、現代中国の政治経済や社会科学文化、自然科学、文学芸術アートなど多くの分野を網羅した3500種、5400冊以上の中国の良書が勢揃いした。来場者は中国文化の多彩な魅力を十分に味わった。
UAE作家協会のハビブ・アルシャイフ会長は、「一帯一路」構想がアラブ諸国の人々と中国の人々の相互理解を深め、互恵・ウィンウィンを実現させたとの認識を示した。
教育分野での協力は両国の戦略パートナーシップで重要な構成要素となっている。2017年には中国が世界で行う中国語コンテスト「漢語橋」が初めてUAEで開催された。UAEでは中国語の学習熱が高まり、影響も拡大、両国の人的・文化的交流の美しい「風物詩」となっている。UAEでは現在、10以上の学校で中国語教育カリキュラムが開設されており、この数は今も増え続けている。
ドバイ大学のEesa Bastaki校長はUAEでの中国語教育普及を高く評価する。同校長は、言語は異なる文明間で意志疎通を実現する架け橋であり、5千年以上の歴史と輝かしい文化を持つ中国について理解を深めたければ中国語の習得に取り組む必要があると述べた。
ザイード大学1年の女子学生、ミラさんは、第17回「漢語橋」世界大学生中国語コンテストのUAE予選で頭角を現し優勝した。中国語を学び始めてまだ5カ月のミラさんは、優勝できたのは先生のおかげだと語り「中国文化と中国語が大好き。両国の関係はますます緊密になっており、今後の生活や仕事でも中国語を使っていきたい」と述べた。 UAEは2016年11月、両国の人的往来促進のため中国の一般パスポート所持者へのビザ(査証)免除を発表。中国も2018年1月にUAE国民へのビザ免除を実施した。UAEはこれにより中国と相互ビザ免除を行う11番目の国となった。
UAEを訪れた中国観光客は2017年に初めて100万人を突破した。2021年までに毎年少なくとも250万人の中国人観光客が中東湾岸諸国を訪れ、その大部分がUAEを訪れると見込まれる。
民心の通い合いは「一帯一路」建設の基盤である。李凌氷駐ドバイ中国総領事は、双方向のビザ免除に伴い、両国の人的往来がさらに頻繁となり、各分野の実務協力に新たなエネルギーが注入されるだろうと指摘した。
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