【新華社北京7月22日】中国のITサービス大手、アリババグループは19日、中国家電量販最大手の蘇寧グループ傘下、蘇寧スポーツへの戦略的投資が完了したことを発表した。
アリババグループ傘下の中国大手動画サイト「優酷(Youku)」が同グループと蘇寧スポーツの戦略提携メディアとして、蘇寧スポーツ傘下のスポーツインターネットメディア「PPスポーツ」とスポーツコンテンツで幅広い提携を行う。双方は共同運営プラットフォームを構築し、会員制ブランドやサービスなど、さまざまな分野で協力する。
蘇寧スポーツグループは、スポーツメディア、OTTサービス(インターネット上の動画・音声サービス)、スポーツ用品販売、スポーツトレーニングの4大分野をすでにカバーしており、さらには中国プロサッカークラブ「江蘇蘇寧足球倶楽部」とイタリアのサッカークラブ「インテル・ミラノ」を傘下に持つ。また、欧州プレミアリーグや中国スーパーリーグ、「中国チーム国際サッカー親善試合(中国之隊国際足球友誼賽)」、AFCチャンピオンズリーグの国内版権など中国国内で9割以上のスポーツコンテンツの権利を持つほか、米国の総合格闘技団体UFCやプロレス団体WWE、中国のバレーボールスーパーリーグなどの人気試合の版権も所有している。
アリババエンターテイメントグループ輪番総裁兼「大優酷」総裁でアリババミュージック最高経営責任者(CEO)の楊偉東氏は記者会見で「アリババのスポーツ分野は今回の蘇寧スポーツへの出資でさらに強化された。アリババと蘇寧は、新小売分野での連携をベースに、スポーツ産業を足掛かりとした統合をさらに進めていく」と語った。
アリババグループと蘇寧は、2015年に戦略的提携を締結して以降、小売業界で密接な協力関係を築いてきた。今回アリババグループが蘇寧スポーツへ出資したことにより、双方は小売分野での協力に加え、文化・スポーツコンテンツ産業でもさらに統合を進めていく。
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