【新華社石家荘5月30日】中国河北省邢台市隆堯県でこのほど、唐代の皇族の墓誌銘がほぼ完全な状態で発見された。唐王朝皇帝の宗族、被葬者の生涯、郷土史の研究で比較的高い史料価値を持つ。
この石碑は1辺が47センチの正方形で、正面に楷書体で「唐故李府君墓誌銘並序」の文字が刻まれいる。また、墓誌銘に被せる蓋「志蓋」の上部には篆書で「大唐故李府君墓誌銘」と刻まれている。
墓誌によって被葬者の李宏が唐を興した李氏の先祖、宣皇帝・李熙と光皇帝・李天賜(いずれも唐王朝成立後に祖先に対し追贈した帝号。実在した皇帝ではない)の末裔で、唐の初代皇帝、高祖李淵から14代目の子孫であることが分かった。また、彼の原籍(祖先の出身地)が趙州昭慶、即ち現在の河北省隆堯県であることもはっきり記載されている。
隆堯県の文化財専門家 黄俊里氏
墓誌銘は唐の大中8年(854年)、李宏が亡くなった後に刻まれたものです。これにより李氏の原籍が隆堯県であることが証明されました。墓誌銘には李宏の祖先が趙州昭慶の人であるとはっきり記されています。趙州昭慶はどこか。隆堯県なのです。
墓誌の発見は、唐代の風俗や歴史の研究でとても高い史料価値があります。ここには李宏の生涯や官歴が書かれており、また、彼の功績を詠った詩も刻まれています。とても高い価値があります。
隆堯県の文化財収集愛好家 黄連有さん
私は骨董の研究をしているので、これについても若干の知識があります。墓誌銘を見ると隆堯県のものであり、李氏との関係や、皇族との関係も書かれていて尋常なものではないことが分かりました。隆堯県では今年、ちょうど李氏文化に関する研究をしているので、これがとても役に立つと思います。私が緊急措置として入手せずに、外部の人が入手していたら、隆堯県にとって大きな損失となっていたでしょう。(記者/張碩)
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