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大気中のCO2濃度上昇によりコメの栄養素減少の研究結果
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-05-27 13:44:17 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社ワシントン5月27日】米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」にこのほど、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により、コメに含まれるビタミンB群やたんぱく質などの栄養素が減少する可能性があるとの研究結果が発表された。

  オーストラリア・米国・日本・中国の研究者からなる国際研究チームは、一般的な水稲18種類を選び、想定される今世紀末の大気中の二酸化炭素濃度レベルを再現し栽培実験を行った。研究者は、稲穂の上部30センチメートルに設置した特殊プラスチック管から二酸化炭素を調節しながら放出し、その濃度の変化がコメの栄養素に与える影響を観測した。

  実験によると、コメに含まれるビタミンB1は平均17・1%、B2は16・6%、B5は12・7%、B9は30・3%減少した。今回の実験結果は、二酸化炭素濃度の上昇がコメに含まれるたんぱく質や鉄分、亜鉛を減少させるというこれまでの研究結果を裏付けた。

  論文の共同著者である米国農務省農業調査局の研究機関に所属する植物生理学者のルー・ツィスカ氏は、ビタミンB群の含有量の減少は、二酸化炭素濃度の上昇による植物中の窒素含有量の減少と関係があり、二酸化炭素濃度の上昇はコメに含まれる炭水化物を増加させ、たんぱく質やミネラルの含有量を減少させる可能性があると述べた。

  研究では、すべての水稲品種に影響が出なかったため、今後研究者は、二酸化炭素濃度の変化の影響を受けない品種の開発に力を入れたいとしている。

 

 当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。

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大気中のCO2濃度上昇によりコメの栄養素減少の研究結果

新華網日本語 2018-05-27 13:44:17

  【新華社ワシントン5月27日】米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」にこのほど、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により、コメに含まれるビタミンB群やたんぱく質などの栄養素が減少する可能性があるとの研究結果が発表された。

  オーストラリア・米国・日本・中国の研究者からなる国際研究チームは、一般的な水稲18種類を選び、想定される今世紀末の大気中の二酸化炭素濃度レベルを再現し栽培実験を行った。研究者は、稲穂の上部30センチメートルに設置した特殊プラスチック管から二酸化炭素を調節しながら放出し、その濃度の変化がコメの栄養素に与える影響を観測した。

  実験によると、コメに含まれるビタミンB1は平均17・1%、B2は16・6%、B5は12・7%、B9は30・3%減少した。今回の実験結果は、二酸化炭素濃度の上昇がコメに含まれるたんぱく質や鉄分、亜鉛を減少させるというこれまでの研究結果を裏付けた。

  論文の共同著者である米国農務省農業調査局の研究機関に所属する植物生理学者のルー・ツィスカ氏は、ビタミンB群の含有量の減少は、二酸化炭素濃度の上昇による植物中の窒素含有量の減少と関係があり、二酸化炭素濃度の上昇はコメに含まれる炭水化物を増加させ、たんぱく質やミネラルの含有量を減少させる可能性があると述べた。

  研究では、すべての水稲品種に影響が出なかったため、今後研究者は、二酸化炭素濃度の変化の影響を受けない品種の開発に力を入れたいとしている。

 

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