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重慶市のテーマパーク建設現場で宋、明、清代の墓群発見
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-05-10 16:43:32 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社重慶5月10日】中国重慶市文化遺産研究院はこのほど、同市壁山区で行った大型墓群の発掘調査の結果を発表した。それによると、この墓群は宋、明、清という三つの時代にまたがるものであり、発掘期間中に考古学者は文化財所在地12カ所で42基の墓を発掘し、各種の精巧で美しい副葬品150件余りが出土したという。

  今回発掘した宋、明、清代の墓群は、壁山区壁城街道のテーマパークの収用地エリアに位置する。同研究院文化財考古研究所の李大地所長によると、この墓群はテーマパーク事業の建設工事中に発見され、同研究院がすぐにこの区域の発掘保護作業を行ったという。現時点で12カ所から42基の墓が発掘されており、発掘面積は1950平方メートルに及び、銀製のかんざしや磁器などの精緻で美しい副葬品150件余りが出土したとの説明だ。

  発見された墓の形状は比較的豊富で、宋代の墓は基本的に墓室が一つの単室墓あるいは二つの双室墓だが、明時代の墓の多くは多室墓だという。現場で発掘調査に当たった黄偉氏によると、墓の形状は時代ごとの葬礼制度の変化を反映しているという。宋、元代から明時代まで人口が徐々に増加し、家族合葬制度は次第に夫婦合葬に変わった。今回の発掘によって得られた資料も、三つの時代の過渡期的埋葬文化に重要な証拠を提供した。

  「このようにいくつかの時代にまたがる大型墓群は重慶地区では珍しく、調査から見て、現在表れている部分は全体のごく一部にすぎない」。李氏は、考古学調査チームは今後出土した文化財の汚れ落とし、整理、破片の復元を行い、比較的価値の高い遺跡と墓の全体移転を検討すると述べた。

 

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重慶市のテーマパーク建設現場で宋、明、清代の墓群発見

新華網日本語 2018-05-10 16:43:32

  【新華社重慶5月10日】中国重慶市文化遺産研究院はこのほど、同市壁山区で行った大型墓群の発掘調査の結果を発表した。それによると、この墓群は宋、明、清という三つの時代にまたがるものであり、発掘期間中に考古学者は文化財所在地12カ所で42基の墓を発掘し、各種の精巧で美しい副葬品150件余りが出土したという。

  今回発掘した宋、明、清代の墓群は、壁山区壁城街道のテーマパークの収用地エリアに位置する。同研究院文化財考古研究所の李大地所長によると、この墓群はテーマパーク事業の建設工事中に発見され、同研究院がすぐにこの区域の発掘保護作業を行ったという。現時点で12カ所から42基の墓が発掘されており、発掘面積は1950平方メートルに及び、銀製のかんざしや磁器などの精緻で美しい副葬品150件余りが出土したとの説明だ。

  発見された墓の形状は比較的豊富で、宋代の墓は基本的に墓室が一つの単室墓あるいは二つの双室墓だが、明時代の墓の多くは多室墓だという。現場で発掘調査に当たった黄偉氏によると、墓の形状は時代ごとの葬礼制度の変化を反映しているという。宋、元代から明時代まで人口が徐々に増加し、家族合葬制度は次第に夫婦合葬に変わった。今回の発掘によって得られた資料も、三つの時代の過渡期的埋葬文化に重要な証拠を提供した。

  「このようにいくつかの時代にまたがる大型墓群は重慶地区では珍しく、調査から見て、現在表れている部分は全体のごく一部にすぎない」。李氏は、考古学調査チームは今後出土した文化財の汚れ落とし、整理、破片の復元を行い、比較的価値の高い遺跡と墓の全体移転を検討すると述べた。

 

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