【新華社北京4月20日】中国外交部の華春瑩報道官は19日の定例記者会見で、オーストラリアの高官が先日、中国が太平洋の島国に軍事基地を建設していると発言したことについて、関連国家は腰を低くし、他国や他者の声を真摯に聞くことを学ぶべきであり、誹謗中傷や封じ込めでは、自己の尊重を勝ち得ることはできないと述べた。
報道によると、オーストラリア首脳は19日の英連邦首脳会議を前に、中国の太平洋地域での影響力拡大について、同会議で英連邦加盟国に対し、太平洋地域で存在感を強化するよう促すことを計画していた。また、オーストラリアの高官はこれより前、中国がバヌアツに軍事基地を建設していると批判したが、バヌアツ側はこれを否定している。
フィジー最大手の新聞はこのほど、バヌアツのメディア関係者による記事を掲載した。同関係者は記事で、バヌアツでは今週から火山噴火によるアンバエ島からの住民避難が始まり、1万人以上の住民が中国の支援で建設された埠頭を使うが、この埠頭こそがオーストラリアが主張するところの中国海軍基地だと反論。オーストラリアに対し、島国の声に耳を傾け、自己の「悪意ある推測」に酔いしれることがないよう訴えた。
華報道官は「関連国家は腰を低くし、他国や他者の声を真摯に聞くことを学ぶべきだ。誹謗中傷や封じ込めでは、自己の尊重を勝ち得ることはできない。島国に対する関心や支援は、口先だけでなく実際の行動で示さなければならない」と述べた。
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