【新華社北京4月19日】このほどの中国国務院常務会議は輸入抗がん剤に対するゼロ関税適用を決定し、新薬の輸入加速を発表した。業界関係者によると、ゼロ関税は輸入抗がん剤の価格引き下げに役立ち、患者と家族の治療費負担を軽減することになる。新薬の輸入加速は国内医薬品メーカーの後発医薬品発売や新薬開発を促進するという。上海証券報が伝えた。
輸入医薬品の実質関税率は現在、約5%~6%。中国の抗がん剤市場規模は約1400億元(1元=約17円)、うち、輸入品は約3分の1に当たる約400億元。ゼロ関税が実施されると、約20億元の患者支出を減らせる。
輸入医薬品発売審査の加速も重要な意義がある。医薬業界の関係者は「海外の新薬を中国に入れるには、長期間の審査が必要だった。海外で発売されて7、8年後に国内に導入された医薬品もあり、一定程度、国内患者の最新医薬品利用に支障をきたしている」と指摘した。データでは、先進国で発売された新薬は2001年~2016年に433種類に達したが、中国に導入されたのは100種類余りにとどまった。
昨年初め、国家食品薬品監督管理総局(CFDA)は、海外メーカーが中国で行う国際共同治験(MRCT)で、中国の薬物登録条件をクリアし、臨床試験を終えた後、発売申請してよいことを明確にし、新薬の国内発売に向け、道を切り開いた。
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