【新華社武漢4月18日】中国水産科学研究院長江水産研究所と四川省宜賓珍稀水陸生動物研究所の共同研究チームはこのほど、継続的な取り組みにより、ダブリーチョウザメの3世代目の人工繁殖に成功した。これは同種の人工飼育の新しい進展で、今後の野生種の回復と将来的な保護活動に大きな意味を持つ。
中国国家一級重点保護野生動物であるダブリーチョウザメは別名を長江チョウザメと言い、長江上中流域に固有生息する定住性のチョウザメである。近年の監視測定の結果、同種の野生種は既に希少で、絶滅の危機に瀕していることが判明している。
長江水産研究所の杜浩研究員によると、この希少類保護のため、両研究所では1990年代から同種の捕獲飼育と保全研究にあたってきた。
長年に渡る人工飼育を通して、ダブリーチョウザメの人工繁殖は一定水準に達しており、両研究所では現在、6歳以上の2世代目の成魚が合計約1000匹まで増加している。近年の栄養管理や生殖腺発育追跡監視、生態環境調整管理などの技術を用いた飼育管理の強化により、メス約10匹とオス約40匹が生殖可能な状態となっている。
杜氏によると、研究員は3月27日と4月5日に、2世代目の成魚のつがい6組に対して人為的産卵誘発と人工授精を試み、メス2匹とオス5匹から約9万個の受精卵を作ることに成功した。4月3日から3世代目の稚魚約6万匹がふ化を開始し、これらの稚魚は14日までに最初の死亡率が高い時期を過ぎ、順調に成長しているという。
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