【新華社北京4月18日】中国の観光業が質の高い成長へ転換し、文化と観光の融合を進める中、16日に北京で開幕した第14回中国海外旅行交易会(COTTM)は過去最大の規模となった。
会期は3日間で、世界70カ国の450余りの業者が出展。中国の海外旅行業者約5千人がこれらの出展業者から商品やサービスを購入する見通し。
主催者側の責任者は「中国文化観光部の成立は中国の海外旅行市場に長期的で大きな影響を与える。文化と観光業の共同発展を統括し、国のソフトパワーを強め、中華文化の国際影響力を高めるのが趣旨だ」と述べた。
責任者はまた「中国政府のこの動きで、観光を通じていっそう大きな外交政策を実現するとの目標が強化された。文化と観光の一体化で、観光は文化の伝達手段となり、中国の国際的な影響力をさらに高められる」と指摘した。
統計によると、中国の2017年の海外旅行者数は延べ1億3千万人を超え、海外消費は1152億9千万ドルに達し、過去最高を記録した。タイやベトナム、ロシア、インドネシアなど10近い渡航先で中国人観光客は最大の顧客供給源になったという。
中国人観光客は海外旅行の質にいっそう高い要望を持つようになり、個性的で特注可能な観光商品や優れた海外生活サービスを大多数が求めている。米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告書によると、2025年には世界の高級カスタムツアーの44%が中国発になると予想されるという。
人民元高やビザ優遇措置を取る国の増加も、中国の海外旅行市場の持続的な成長を促している。
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