【新華社北京2月22日】中国人民銀行(中央銀行)がこのほど「2017年第4四半期中国金融政策執行報告書」を発表し、次の段階で政策の連続性と安定性を保ち、穏健で中立的な金融政策を着実に実施し、合理的で安定した流動性を保持するとの方針を明確にした。また、金融政策の実施において、安定成長、デレバレッジ、リスク防止の均衡を図ると強調した。経済参考報が伝えた。
同報告書は新しい1年の金融政策の動きを判断するバロメーターだ。業界関係者は、中央銀行のスタンスと現在の市場状況から分析すると、2018年は全体として「緩和もせず、引き締めもしない」金融政策を保ち、デレバレッジとリスク防止が政策制定で考慮する重要な要素であり続ける。2018年を展望すれば、2017年の「ぎりぎりの均衡」を続けることが流動性全体の基調になるだろうとの見方を示した。
同報告書は、基本的に2017年中央経済活動会議の精神を引き継ぎ、穏健で中立的な金融政策を保つと強調し、これを最優先任務とした。2017年第3四半期の金融政策報告書に比べると、中央銀行は今回の報告書に「合理的で安定した流動性を保ち、マネーサプライの元栓をしっかりと管理する」という流動性に関する表現を加えている。2016年中央経済活動会議の「マネーサプライの元栓をよく調節する」という表現より、今回はより強くなった。
また、同報告書では新たに「流動性の尺度を的確につかみ、コントロールし、デレバレッジと金融リスク防止・解消のために助力する」との表現が加えられている。これは、2018年の金融政策は引き続き安定を保ち、デレバレッジやリスク防止のための適切な金融政策環境を創出することを示している。中国の2018年の金融政策には、緩和の余地がないとみられる。
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