【新華社台北2月21日】中国台湾地区で単位面積あたりの二酸化炭素吸収量が最大となるエコアート建築のマンション「陶朱隠園」がこのほど、ドイツの国際デザイン賞である「German Design Award」を受賞した。この建築はCNNの「世界の新ランドマークTOP9」にも選出されている。
表彰式はこのほど、ドイツで開催された。選考団体によれば、この建築は二酸化炭素を吸収して温暖化を抑制するという理念に基づいて設計されており、内部は螺旋状の壮観な構造で、周囲の環境の中で非常に際立っているという。この建物は未来派の設計美学と持続可能な発展を見事に融合させており、審査で高く評価された。
「都市の木」というのが陶朱隠園の設計理念だ。このマンションは、各フロアがワンフロアごとに時計回りに4.5度ずつずれていき、2階から最上階の21階まででちょうど90度ねじれていく構造になっている。このため、街の異なった角度から眺めると、建物もそれぞれ異なった姿を見せる。また、どの部屋にも屋根に遮られることのない大面積のバルコニーがあり、どの家庭も木を植えることができる。
計画によると、このマンションには約2万3千株の植物が植えられ、「都市に垂直にそびえる森」というコンセプトを実現するという。建物全体の二酸化炭素吸収量は約130トンになり、単位面積あたりの二酸化炭素吸収量は、台北市内で有名な大安森林公園の2・92倍になる。