【新華社北京2月19日】収入の増加から就業の安定、大気汚染の改善から基本医療保険全適用まで。2017年、目に見え実際に体感できる国民生活の改善には、確かな満足感が表れている。
就業は国民生活の基礎であり、国民の「飯の種」に関係し、生活の質の改善に関わるものだ。2017年の年間全国都市部新規就業者数は1351万人で、国民生活の帳簿における一大「ハイライト」となっている。
「都市部の新規就業者数は、5年連続で1300万人を超え、就業状況は引き続き安定している。都市部の登録失業率はこの1年間の各四半期において4%以下を維持しており、2002年以来の最低水準となっている」と人力資源社会保障部政策研究司(日本の局に相当)の盧愛紅副司長は話す。
就業が長期的に安定している背景には、中国経済の安定的な発展による強い下支えがある。中国経済の活力と革新力が就業の潜在力を解き放ち、経済的な新業態や新たな原動力が新規就業の最大の受け皿となっている。
中国の就業に関する「ハード・データ」は世界各国で「素晴らしい様相」を呈している。スイス・ローザンヌ国際管理学院が発表した『2017年度世界競争力レポート』によれば、中国は「就業」に関する世界の63の主要経済体においてトップクラスとなっている。
就業が保障されれば、収入も期待できる。2017年中国住民の平均可処分収入の実質成長率は7・3%で、国内総生産(GDP)成長率の6・9%を上回った。中国国内の20の地区で最低賃金基準が見直され、平均11%増となっている。
人を中心とした発展でこそ成果を全国民へ共有できる。中国では学びたい人が学ぶことができ、病人が治療を受けられ、高齢者がケアを受けられ、住む家があるなど、福祉も成長を続けている。
暫定的なデータによれば、2017年、3つの特別プロジェクト計画により農村や貧困地区の学生10万人が大学に進学し、2016年と比べ9・3%増で、8500人増加した。
2017年、中国の都市や農村部住民への基本医療保険の平均財政補助は450元まで上がった。基本医療保険の全適用を実現し、基本医療保険加入者数は13億5千万人を超えた。都市や農村部住民重大疾病保険制度も確立され、重大疾病患者の高額医療費の補助割合も平均約12ポイント上昇している。
人力資源社会保障部は2017年1月1日から、企業や団体機構の定年退職者基礎年金のレベルを調整した。全体の調整幅は、2016年定年退職者の月平均基礎年金の5・5%前後となった。
2017年、中国の様々な老朽化住宅609万戸を改修し、1兆8400億元を投資した。「住宅の賃貸・購入の両方を推進する」制度が確立されつつあり、広州、深圳、南京、杭州など12の都市で初の賃貸モデル地区が建設、運用され、北京や上海など13の都市のモデル地区では、集団での用地利用や賃貸住宅の建設が行われている。
素晴らしい生活の創造は、誰もが享受すべきものだ。貧困者や貧困地区が全国と共に小康社会(ややゆとりのある社会)を実現するため、今まさに共産党全体、国全体、社会全体の力を動員し、貧困者を着実に支え、貧困からの着実な脱却を支援している。2017年、貧困者人口は全国で少なくとも1千万人減少し、貧困県数も史上初めて減少した。
素晴らしい生活の創造には青空ときれいな水も不可欠だ。中国はエコ文明にさらに力を入れ、2017年末までに2年をかけ、31の省・直轄市・自治区全てで中央政府による環境保護監督査察が行われ、人々に身近な環境問題を解決するよう直接推進してきた。『2017年大気環境気象公報』によると、2017年に中国国内で発生した広範囲スモッグは6回、黄砂は9回だったが、どちらも例年より少なく、全国の大気汚染は改善されつつある。
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