【新華社南昌２月２１日】春節（旧正月）の連休中、中国江西省撫州市の人々の映画チケットの買い方に新たな選択肢が加わった。「炭素コイン」１０５枚で映画チケット１枚と交換できるようになったのだ。これは撫州市炭素特恵公共サービスプラットフォームが実施する初の「炭素コイン」交換プロジェクトで、これまでに発行された３００万を超える「炭素コイン」が交換、使用の新段階に入ったことを示している。
楊奕銘さんは初めて恩恵を受けた一人だ。「毎日歩き、自転車に乗るだけで『低炭素コイン』がもらえるなんて」と話した楊さんが映画チケットに交換すると、すぐに微信（Ｗｅｃｈａｔ）のソーシャル機能「モーメンツ」に投稿した。
「映画チケットへの交換は第一歩で、今後『炭素コイン』で演劇チケットや公共バスの割引にも適用していきたい」撫州市文明弁公室の楊瑞春主任によると、政府は政策によるバックアップを検討すると共に、「炭素コイン」の商業的バックアッププランを担当する企業を募集しており、今後「炭素コイン」を加盟事業者による割引サービスなどのキャンペーンに使用できるようにしていきたいという。
江西省は中国国内に３カ所あるエコ文明モデル地区の一つで、撫州市は江西省のエコ文明建設の先行モデル都市だ。２０１７年８月に撫州市はグリーンな低炭素生産生活を奨励する炭素特恵政策の模索を始め、グリーンな発展を人々の生活と深く結びつけることを推進し、エコ文明理念を現実的な実行に移した。
「私の撫州」というスマートホンアプリをベースに、炭素特恵公共サービスプラットフォーム「緑宝」が開発された。「緑宝」を開くと、エコ外出、低炭素生活、社会公益など３つの主要項目と１０以上の低炭素のシチュエーションが表示され、登録市民の低炭素生活の行動データが毎回記録され、それによって「炭素コイン」を獲得できる。現在、「緑宝」のアクティブユーザーは１６万人以上に達し、累計３００万以上の「炭素コイン」が支給されている。
撫州市委員会宣伝部の傅雲部長は、「緑宝」は個人の省エネ・低炭素行動を数値化でき、行動をけん引するメカニズムの確立を通し、市民の低炭素行動に一定の価値を与えることで市民のクリーンな低炭素生活への積極性を引き出していくと述べた。
