【新華社北京1月29日】深海や海洋には尽きることない宝庫と科学の神秘が隠されている。そして、深海に入り込むためには、深海探査設備が必要だ。2018年、中国には期待に値するどのような深海探査設備が現れるのだろうか。
「2018年、中国大洋協会は有人潜水艇「蛟竜(こうりゅう)号」や無人探査機「海竜号」、無人探査機「潜竜号」などの「三竜」と呼ばれる大型設備システムや、1万1千メートルまで遠隔操作可能な潜水艇システムの改造、試験、応用の業務を引き続き進めていきます」と、中国海洋鉱物資源研究開発協会(中国大洋協会)事務局長兼弁公室主任の劉峰氏は語った。
「三竜」については、2018年には「蛟竜号」の正式運営が始まり、「潜竜2号」の技術の改良と応用を推進し、「海竜3号」と「潜竜3号」の海中試験を完了する予定だ。
劉峰氏は、2018年、中国大洋協会は総力を挙げて「蛟竜深海探査」プロジェクトを推進し、「三竜」から「七竜」への変貌を大幅に推し進めていくと述べた。「七竜」とは、「三竜」をベースに、深海で掘削探査を行う「深竜」、深海開発を行う「鯤竜」、海洋データのクラウドコンピューティングを行う「雲竜」、そして海上でサポートを行う「竜宮」を指し、海洋開発事業の持続可能な発展をより良く推進する。
劉峰氏はまた、中国大洋協会が2018年、国家深海基地南方センターの建設や海洋探査博物館の建設、深海総合観測の事業化モデルシステムの構築を全力で推進していくことも明らかにした。
深海や海洋の調査船については、有人潜水艇の支援母船や海洋総合資源調査船などの設備の建造が2018年中に完成し、2019年初めには納付される見込みだ。
深海への到達によって、深海観測や深海開発のための基礎が築かれることになる。劉峰氏によると、2018年は、1000メートル級/4500メートル級の深海環境観測水中グライダーの海中試験と応用を重点的に推進し、多種の金属団塊採取システムの500メートル海中試験やコバルトリッチクラストの大規模サンプル収集器の海中試験を積極的に進め、1000メートル級における多種の金属団塊採掘試験プロジェクトを推進する。
深海や海洋の調査について、中国大洋協会は今後、深海環境や資源、安全、汚染などの分野のニーズのバランスをとりながら、海上調査の総合化や業務水準を向上させ、海上での作業効率を向上する計画だ。2018年中に、延べ6回の航行と約650日の海上総合作業調査を実施する。
有人潜水艇については、「蛟竜号」以外にもすでに検収に受かった4500メートル級の有人潜水艇「深海勇士号」が、2018年に深海調査研究のために投入される予定だ。中国船舶重工集団702研究所の葉聡チームと上海海洋大学の崔維成チームが現在、1万1千メートル級の全深海用有人潜水艇の研究開発に力を注いでおり、2020年の完成が見込まれている。完成後は、これらの潜水艇によって、人類は最も深い海の底まで到達することができ、深海や海洋の未知なる世界を探索することになる。
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