【新華社ワシントン1月28日】トランプ米大統領は25日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について「明らかにより良い」条件で合意できるなら、米国は改めて参加に向けてオープンな態度をとると述べた。
トランプ氏は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するため訪問中のスイスのダボスで米CNBCの取材に応じ、TPPは「ひどい」協定だと述べたうえで「明らかにより良い」条件で合意できるなら「私はTPP(加入)にオープンな態度をとる」と語った。
TPPに参加する残りの11カ国は今週初め、修正を加えた新協定で合意に達しており、3月に正式調印する。トランプ氏の発言はその矢先に行われたことになる。
トランプ氏は、大統領就任直後にTPPからの離脱を正式表明、今後は同盟国やその他の国と二国間の貿易機会を探る意向を表明していた。トランプ氏は大統領選の期間中からTPPが米国の製造業を「壊滅」に追い込むと度々非難、自らの当選後は、大規模な地域貿易協定には参加せず、一対一の二国間貿易協定交渉を重視することを公約としていた。 貿易専門家の多くは、米国にとってTPP離脱は「戦略ミス」と指摘する。貿易交渉としては、現在のトランプ政権の最優先課題は、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉であり、その次が米韓自由貿易協定(FTA)の修正交渉だという。
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