【新華社イスタンブール1月23日】トルコ最大の都市イスタンブールで猫をテーマにした映画祭が開催され、猫が主役の映画が観客の共感を呼んでいる。
イスタンブールのペラ博物館は今月12日から2月4日まで、猫をテーマにした映画祭を開催し、フランス、ドイツ、オーストリア、日本、トルコ、米国の心温まる猫映画9本を上映している。
博物館の映画ホール管理者であるファトマ・チョラコール氏によれば、世界ではますます多くの猫が主役または重要な役割を演じる映画が制作されており、今回の猫映画祭には予想を遥かに上回る注目が集まっているという。チョラコール氏は、野良猫に対する人々の関心の高まりが一つの原因だと考えている。
ドイツの映画「The Strange Little Cat」(仮訳「奇妙な子猫」)の入場待ちの行列にいた客たちによると、イスタンブールの人たちにとって猫はとても大切なものだという。男性客の一人は「イスタンブールの人はいつも野良猫を愛し、食べ物や休み場を与え、さらには体を洗ったり毛を整えたりしてあげている。街角、広場、ショッピングモール、地下鉄の駅などどこでも猫たちの姿が見られる。時にはショーウインドーの中で眠っている猫もいるほどだ。あらゆるドアが野良猫に開放されており、野良猫こそがこの都市の真の主人であるかのようだ」と話す。
映画祭で上映されたトルコ映画「Kedi」(日本の邦題『猫が教えてくれたこと』)は、野良猫の視点からイスタンブールの姿を描いており、最も人気のある映画の一つになっている。「イスタンブールでは猫は人々の鏡であり、私たちに自分の生活を振り返らせることができる。これは他の方法ではできないことだ」と評価する映画評もあった。
また、チョラコール氏は、日本の映画「レンタネコ」は一人の女性が寂しい人に猫を貸し出し、彼らの孤独な心を癒すというストーリーで、トルコとは異なった文化背景の下での人と猫との接し方や互いを気遣う方法を、イスタンブールの人たちに教えてくれていると話している。
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