【新華社東京1月18日】自動車産業の最先端技術が一堂に会し、業界関係者が商談を行う展示会「オートモーティブワールド2018」が17日、東京ビッグサイトで開幕した。
今年は「第10回国際カーエレクトロニクス技術展」や「第9回EV・HEV駆動システム技術展」「第1回自動運転 EXPO」など6展示会で構成され、欧米やアジアなど世界各地から1100社が参加する世界最大規模の商談展となっており、来場者は3日間で4万人が見込まれている。
開会式では主催者であるリードエグジビションジャパン株式会社の石積忠夫代表取締役社長が「本展を国際的な商談の場にするために活動を続け、オートモーティブ業界の発展に寄与したいと強く決意している」とあいさつし、続いて日産自動車や本田技術研究所、第一汽車新エネルギー研究所、ボッシュなどの業界をリードするエグゼクティブ41名によるテープカットが行われた。
「第6回コネクティッド・カーEXPO」に出展したNECソリューションイノベータは、NECが得意とするセンシング技術と独自のアルゴリズムで、実際に画面に触れず指先のジェスチャーだけで車室内のカーナビやエアコンなどの操作ができるソフトウェア製品を紹介。大日本印刷はICカードの製造・発行などで培ってきた技術をもとに、人工知能(AI)を搭載した車載システムのセキュリティを高める技術などを紹介した。
一方、海外からの出展で注目を集めていたのは中東のシリコンバレーと呼ばれているイスラエルのブース。「第1回自動運転EXPO」に出展したアイサイト・テクノロジーズは瞳孔やまぶたの動きをトラッキングし、ドライバーが居眠り運転をした際に音や振動などで知らせ、自動で運転を中止するドライバーモニタリングシステムを披露。アルグスサイバーセキュリティーはコネクティッド・カー時代に必須とされるサイバーセキュリティーソリューションを紹介。サイバーセキュリティーは東京オリンピック・パラリンピックに向けても対策が進められている注目の分野。サイバーセキュリティー先進国からやって来たハイテク企業の技術に、多くの人が関心を寄せていた。
中国からも、主に深圳からソフトウエアメーカーや部品メーカーなどの企業が参加した。SHENZHEN MOORECHIP TECHNOLOGIES(深圳市馳晶科技有限公司)は車両の周囲360度を3Dで映像に映し出し、高い安全性を実現するための技術を今回世界に先駆けて初めて披露した。
展示と並行して、業界の第一人者が登壇し最新の業界動向や注目事例などを紹介するセミナーも数多く行われ、会場は最新の情報を得ようとする関係者らで始終熱気に包まれていた。 今回の開催は19日まで。同展示会は年2回の開催を予定しており、9月には名古屋で開催される。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: