【新華社ソウル１月１０日】韓国と朝鮮は９日、軍事境界線にある板門店（パンムンジョム）で閣僚級会談が終了し、両国は共同声明を発表、朝鮮の平昌（ピョンチャン）冬季五輪への参加や両国の軍事当局会談を行うなどいくつかの事項について合意に達した。両国は、各分野の会談を開き、対話によって問題を解決すると強調した。
両国が発表した共同声明によると、朝鮮は閣僚級代表団と民族オリンピック委員会代表団を派遣して平昌冬季オリンピックに参加する。また、朝鮮は選手団、応援団、芸術団、記者団などを韓国に派遣する。韓国はこれに対して必要な便宜を図る。
このほか、両国は会談の開催を決定し、朝鮮が「先遣部隊」を派遣して視察することと平昌冬季オリンピックへの参加などに関連する問題を協議、日程については今後、文書の交換方式で話し合う。
更に、韓国と朝鮮は緊張が高まる軍事的局面を緩和させることで合意し、韓国と朝鮮の軍事当局会談を行うことを決定した。両国は、韓国と朝鮮が共に努力し、軍事的緊張を緩和させ、朝鮮半島の和平環境を作り上げるとした。
両国は、韓国と朝鮮の様々な分野での接触、往来、交流、提携を促し、民族の和解と団結を追及するとの方針を示した。
韓国統一部の趙明均長官はその後の記者会見で、会談は誠意あふれ友好的な雰囲気の中で行われたと述べた。今回の会談は南北関係の今後の発展が第一歩を踏み出し、南北関係の回復と発展に重大な意義を持ち、朝鮮の平昌冬季オリンピックへの参加が確定し、半島の緊張情勢を和らげる契機を作り出した。
趙明均長官は、韓国は会談で、朝鮮に必要があれば朝鮮半島の非核化に向けた対話を一日も早く再開するとの立場を伝えたことを明らかにした。
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