【新華社北京11月6日】中国航天科技集団公司第一研究院は6日、2018年に中国の「宇宙送迎バス」に新たなメンバーが加わる見込みだと発表した。遠征1号乙の「上段部分」と長征2号丙ロケットを組み合わせ、太陽同期軌道への打ち上げを行う。中国新聞網が伝えた。
「上段部分」はキャリアロケットの一種で、既存の3段ロケットの最上段に搭載する相対的独立の1段ロケットである。これは「送迎バス」に似ており、それぞれ異なる「乗客」の衛星を別々の作業軌道に直接投入することができる。
中国の「上段部分」の研究製造は1980年代末に始まった。このうち、中国航天科技集団公司第一研究院の研究製造する遠征シリーズの上段部分は汎用性が高く、複数回の打ち上げが可能なため、様々な任務の需要に対応できる。
遠征「上段部分」の「家族」はこれまでに3種類が公開されている。遠征1号「上段部分」は基本型で、主に中高軌道への直接投入を担当し、2回の打ち上げ能力を持っている。遠征1号甲「上段部分」はより多くの打ち上げが可能で、長時間軌道内を周回することができ、打ち上げ回数は20回に達するため、異なる軌道への衛星の投入が可能だ。遠征2号「上段部分」は遠征1号のシリーズ化製品で、2基のエンジンを持ち、さらに高いキャリア能力を有し、高軌道多衛星の直接投入を行うことができる。
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