新華網北京9月20日（記者/閆子敏）外交部の陸慷報道官は19日、定例記者会見で、12年前に「9・19」共同声明を成し遂げた経験は、当面の朝鮮半島の核問題解決に参考にする価値があり、中国側は依然として六カ国協議が朝鮮半島の核問題解決のための効果的なプラットフォームだと考えていると表明した。
ある記者が次のように質問した。今日は「9・19」共同声明締結12周年にあたる。中国側は「9・19」共同声明はまだ参考にする価値があるとみなすか。また、六カ国協議の先行きは明るいと考えているか。
陸慷報道官は、「9・19」共同声明は対話と交渉による朝鮮半島の核問題解決で得られた最も重要な成果であり、一里塚的な意義があると表明した。
陸慷報道官は次のように述べた。「9・19」共同声明締結12周年にあたる今日、我々は声明の一部主要内容について振り返ってみたいと思う。例えば、「朝鮮はあらゆる核兵器及び現在進行中の核計画を放棄し、『核拡散防止条約』に早期に復帰すると同時に、国際原子力機関(IAEA)の保障と監督の下に戻ることを承諾した」、「米国は、核兵器または通常武器を用いて朝鮮を攻撃または朝鮮領土に侵入する意図がないことを確認した」、「朝鮮側と米国側が主権を相互に尊重し、平和的に共存し、自国の二国間政策に基づき、段階を追って両国関係の正常化を実現していく」、「直接関係側が朝鮮半島の恒久的な平和体制の構築について交渉する」などだ。これらの核心的な内容は、当時に各方面の最大公約数的な利益を体現しており、今日朝鮮半島問題の関連の当事者が今なお達成を求めている目標なのだ。
陸慷報道官はまた次のように述べた。朝鮮半島の核問題の変遷と当面の朝鮮半島情勢とを照らし合わせると、12年前に「9・19」共同声明を成し遂げた貴重な経験は、我々にとって依然として参考にする価値がある。それには、「朝鮮半島の核問題の核心は安全問題にある」、「米朝双方は対立の鍵である」、「各方面が関心を寄せる問題をバランスよく解決し、対等に扱い、承諾を守り、行動規範を遵守せねばならない」などの内容が含まる。関連の各方面がこれらの基本的な共通認識に再度戻り、「9・19」共同声明が体現した原則と精神に再び基づき、各方面が関心を寄せる問題をバランスよく合理的に解決できる方法について討議できれば、朝鮮半島核問題の平和的解決の道が開けるものと信じている。
陸報道官は、「まさに上述の精神に基づいて、中国側は『デュアル・ トラック』アプローチと『相互停止』提案を提起したのだ。中国側は依然として六カ国協議が朝鮮半島核問題を解決する効果的なプラットフォームだと考えている。もちろん、我々は政治的な外交方式で朝鮮半島の核問題を平和的に解決することに有利となる努力に対して開放的な態度を取る。」と述べた。
（新華社より）
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