26日に北京で発表された「中国ロボット産業発展レポート(2017)」では、世界のロボット産業は新しい成長段階に入り、2017年には232億ドル規模になると予測している。2012~2017年の平均増加率は17%弱だった。8月26日に新華社(北京発)が報じた。
中国電子学会研究諮問センターの李頲主任は、工業 特殊ロボット市場が安定的に成長しているが、とりわけサービスロボット市場の成長が突出していると話す。教育サポート、医療リハビリ、危険環境などの分野での応用が広がっている。関連企業の先行投資や買収が非常に活発になっている。
レポートでは、2017年のサービスロボット市場は29億ドルに達すると予測。うち医療サービス分野、家庭サービス分野、専門サービス分野におけるロボット市場規模はそれぞれ16.2億ドル、7.8億ドル、5億ドルになるとしている。サービスロボットの市場は急拡大しており、2020年に69億ドルに達すると見込んでいる。
李頲主任は、「AI(人口知能)技術は、サービスロボットがさらなる実質的発展を遂げるためのエンジンとなる」と述べる。AIは感知から認知へと急速に進化しており、とりわけディープラーニングやアンチジャミング識別、聴覚 視覚 言語理解と認知推理、自然言語理解、感情識別、チャットなどの面で急速な進歩を遂げている。
レポートによると、ディープラーニングのアルゴリズムが深化するに従い、AI技術は言語交流、画像識別、ドローンなど広い分野での応用が可能になった。おしゃべり可能なAIロボットを作ることが、世界の大手IT企業が最も注力する目標となっている。
世界ロボット大会が23日から27日まで北京で開催された。同レポートは、大会の大きな成果の1つとして世界ロボット大会組織委員会秘書長が委託したもので、「中国電子学会」が組織する研究者と共同で編纂された。
(チャイナネット)
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