新華網北京8月4日 中国外交部の耿爽報道官は3日、記者の質問に答えた際、「インド軍の不法越境は無責任で、無謀な行為であるため、インド側は不法に越境した国境防衛部隊をただちに国境のインド側まで撤退させるべきだ」と表明した。
耿報道官は、「6月16日に中国側が中印国境シッキム区間の中国側の洞朗地域(Dong Lang Village)で道路工事を行なった目的は、現地の交通を改善し、現地の遊牧民の放牧と国境防衛部隊のパトロールに便宜を図ることにある。これは中国側自身の領土における正常な活動で、まさに合法的なものだ。中国側は善意から、それぞれ5月18日と6月8日に国境会談メカニズムを通じてインド側に2回事前通告を行ったが、インド側からは何の返答もなかった」と表明している。
耿報道官はまた「6月18日、インド国境防衛部隊270余人が武器を携え、ブルドーザー2台とともに、Doka La山の峠から横暴にシッキム区間の境界線を100メートル以上も超えて中国領内に入り、中国側の道路工事を妨害した。8月2日午後現在、インド軍側の48人が依然としてブルドーザー1台とともに中国領土に不法滞在している。また、インド軍側は大量の武装部隊を国境及び国境のインド側に集結させている」と述べた。
耿報道官は更に「洞朗地域は1890年に『中英会議蔵印条約( チベット・シッキム)』で規定された国境の中国側にある。インド国境防衛部隊は国境のインド側から中国領土に入っており、その違法な越境行為の事実は明らかで、否定は許されない。インド側が中印間の既存の関連メカニズムやルートを無視し、中国側と一切の疎通を行わない状況の下で武器や装備を携えた国境防衛部隊を直接派遣し、中国領土に越境・進入させ、撤退せずに滯在するという行為は、無責任で、無謀なものだ。インド側が何名の国境防衛部隊を違法に越境させ、中国領内に滞在させようとも、その性質はいずれも中国の領土主権に対する重大な侵害で、『国連憲章』に深刻に違反し、国際不法行為をもたらした。インド側はこれに対し相応の責任を負うべきだ」と述べている。
耿報道官は、「インド側が真に平和を大切にするのなら、不法に越境した国境防衛部隊をただちに国境のインド側まで撤退させるべきだ」と表明した。
(新華社より)
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