新華網北京7月19日 最新の2017年中国経済「半期報告書」によると、1-6月期の中国の経済成長率が6.9％となり、安定の中でよい方向に向かっている状態が更に明らかとなった。海外の経済評論家は、世界経済は持続的に回復しているが依然としてリスクが存在していることを背景に、中国経済がこのような成績を獲得し、その背後にある4大思考が人々の注意を引いたことに注目した。
乗数効果という考え方：新生原動力の強化
1-6月期、中国のネット通販の売上高が前年同期比33.4％増、ハイテク産業の付加価値が同比13.1％増、製造業の付加価値が11.5％増、戦略的新興産業が同比10.8％に達した。新しい産業、新しい業態、新しいモデルが成長し、製造業がミドル・ハイエンドへ転換するにつれ、中国経済の新しい原動力が強化され続けた。 いかなる分野における革新の「輝き」がもたらすボーナスは、全て経済活動の中で強化され続けることができ、経済総量の引き上げを促進する（ことができる）。中国政府は一連の政策で機能体制の障害を取り除き、経済組織そのものの細胞を活性化し、革新駆動での「乗数思考」（革新駆動の下における乗数効果という考え方）が中国経済成長の巨大な潜在力となる。
システム的思考：構造の最適化、質の引き上げ
2016年の1-3月、4-6月、7-9月の前年同期比の伸び率はそれぞれ6.7％を維持し、今年に入ってからも2四半期連続で6.9％の伸び率を維持した。中国の経済成長率は人々を興奮させ、成長の質と効果も称賛する価値がある。1-6月期、サービス業の付加価値の対GDP比は引き続き50％を超え、引き続き拡大傾向にある。また、最終的な消費支出の対GDP寄与率は63.4％に達し、「三頭立て馬車」の先頭に位置している。
飛躍的に成長する中国経済は複雑なシステムだ。中国の政策決定者は心を乱されない力を保ちながら、正確的に力を発揮するというシステム的思考で全局を把握し、それぞれの政策の推進においては互いに対応し、実施においては互いに促進し、効果においては互いに補完しあって、いっそうよくなる結果を示して、安定的な成長と改革の促進で効果的にバランスを取った。
桶の思考 短所を補ってから桶の容量を増やす（経済全体の成長を促進）
「桶の効果」という理論では、最も弱いポイントによって経済全体の質と水準を決定すると見なされている。中国政府は供給側構造改革を推進する過程で、「加減法」を同時に推進し、アンバランスとなる構造的なウイークポイントを解決し、経済成長のために障害を取り除き、基礎を強化する。
開放的思考：開放を堅持し活力を奮い立たせる
上半期、中国の輸出額は15％増加し、輸入額は25.7%成長した。中国経済の内需は着実に拡大し、外需は明らかに「回穏向好（安定に向かいまた上向く）」の状態にある。
英国ノーサンブリア大学ニューカッスル商学院の熊榆チェアプロフェッサー（Chair Professor、称号付きの教授）は「『内功』をしっかりと身につけることを基礎に、中国はハイレベルな対外開放を自信をもって展開していくだろう。『内外兼修』」（国内と国際の両方を重んじて取り組む）という中国経済発展の道において、中国は各国が互いに争って協力し、参考にする対象となった。今後相当長期にわたり、中国が依然として世界経済の成長に最も大きく貢献する国となることが予見できる。」とみなしている。（執筆記者：樊宇、李潔、参与記者：李根興、梁輝、李暁渝、高樊、温希強、倪瑞捷、楊元勇、徐海静）
（新華社より）
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