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原動力の転換が発展の自信を高める——「活」から中国経済中期ファンダメンタルズを分析
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-07-17 09:17:36 | 新華網 | 編集: 陳辰

  新華網北京7月17日(記者/姜琳、張辛欣、高亢)2017年も半分が過ぎた。中国の経済は改革によって構造が最適化され、活力が革新で増強され、自信がモデル転換で高められた。マクロデータから、ミクロの中小企業に至るまで、「転換」が加速し、「新」しい態勢が現れ、「活力」が高まっていることを示している。

 

  新たな態勢:「活」力があふれ出す

  無人スーパー、どこにでも掛けられる「壁紙テレビ」、「スキャンするだけで利用できる」シェア自転車、「ワンキーで反応する」スマートホーム、「キャッシュレス」の都市……上半期、新技術、新産業、新モデル、新応用が急速に出現した。特にモノのインターネット(IoT)がコンセプトから現実となりつつ、人々の生活に進出している。

  一つの面として、全く新しい「増量」が台頭している。別の面として、量が多く広く存在する「ストック」も向上が加速しており、新たな活力を生み出している。

  多くの家電企業が「値下げ合戦」の販促に頼っている中、格力電器はすでに製品販売からスマート設備提供へと「変身」を実現した。

  同社が自主開発した約100種類の自動化製品は、工業用ロボット、大型自動化ラインなど10以上の分野を網羅し、累計売上高は10億元を超えている。格力電器の華麗な転身は、構造転換と高度化を大々的に推進する伝統産業の縮図となった。

  国家統計局のデータによると、5月の中国のハイテク産業の付加価値額は11.3%増、設備製造業は10.3%増となり、いずれも一定規模以上工業企業の伸び率を大幅に上回った。インターネット小売業の伸び率はさらに大きく、1-5月の伸び率は32.5%に達した。

 

  新たなチャンス:革新なくして活路なし

  革新と創造、新しい原動力の育成と発展は、従来の原動力が力を失ったためでもあるが、新しいチャンスを模索する積極的な行動のためでもある。

  光ファイバーから光ファイバー母材、さらには先ほど試験に成功した水深5000メートル海底光ケーブルに至るまで、亨通集団が自主開発した様々な製品は、先進国の独占を打ち破り、「追随者」から「先頭集団」への飛躍を実現した。大幅に増加した収益が企業の持続的な革新をさらに奨励している。この次世代光ファイバー母材の生産ラインの敷地面積は1万平方メートル未満で、従業員はわずか30名だが、年間生産高は十数億元に達している。

  革新がチャンスをもたらし、収益が自信を強める。中国・東北の旧工業地帯では、多くの国有企業がモデル転換の大きな一歩を踏み出し、新たな成長の道を歩み出した。

  化学繊維メーカー・吉林化繊集団の上半期の生産高は前年同期比55.7%増の49億8900万元、売上は29.5%増の40億2800万元を実現させ、ファイバー輸出額が1.5倍増となった。

  吉林化繊集団の劉宏偉党委員会書記は、「ステープルファイバーの一般的な商品は国際・国内ともに生産能力が過剰となっているが、機能性・高性能製品の生産能力は逆に大きく不足している。品質向上と品種追加による伝統的なステープルファイバーのアップグレードという市場のニーズに基づくモデル転換は、大きな効果を発揮しており、第1四半期に輸出されたステープルファイバーは、国際ハイエンド市場の40%以上のシェアを占めた。」と紹介している。

 

  新たな課題:池いっぱいの水をいかに「活性化」させるか

  中国経済の源に再び水が注がれたことは、間違いない。しかし、池いっぱいの水を底からしっかりとかき混ぜ、活性化させるには、やはりそのスピードを速める必要がある。

  国家発展改革委員会マクロ経済研究院の馬暁河元副院長は「上半期の経済成長には積極的な変化が多かったが、全体的に見ると、良好な原動力が依然として不足しており、新旧原動力の結合という任務もまだ完成していません。」と語り、また、下半期は構造調整、原動力の切り替えの面に更に工夫して取り組み、経済構造調整及び発展の質・効果向上により多くの力を注いでいく必要があると述べた。

  新旧原動力の切り替えの推進を加速するには、「活性化」「新しいものへと育成する」「旧への改造」を効果的に結びつける必要がある。新興産業を育成するとともに、伝統産業の改造やアップグレードも一刻も気を緩めずに行って行かねばならない。

  中国2大衣料品生産拠点の一つである江蘇省常熟市には、「ワンルームに数台のミシン」の小規模な衣料品工場が至る所にある。

  常熟市科学技術局の陳嵐副局長は「企業の技術向上を支援するため、私たちは『科学技術革新券』を発行しました。企業の規模に関わらず、技術改善に堅実に取り組んでいれば、『一本の針』の改良であっても補助金を支給します」と記者に語っていた。

  わずか一枚の券でも、革新の活力を大きく引き出す。常熟市では一連の「科学技術の小巨人」企業が成長し、伝統的な零細企業の実力も強化されている。

  今年以来、より多くの企業が革新からうまみを味わい、自信を強めてきた。細い川の流れは集まって海になり、中国経済がより大きな活力や潜在力を引き出すように奮い立たせるのだ。

 

(新華社より)

 

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新華網日本語

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新華網日本語 2017-07-17 09:17:36

  新華網北京7月17日(記者/姜琳、張辛欣、高亢)2017年も半分が過ぎた。中国の経済は改革によって構造が最適化され、活力が革新で増強され、自信がモデル転換で高められた。マクロデータから、ミクロの中小企業に至るまで、「転換」が加速し、「新」しい態勢が現れ、「活力」が高まっていることを示している。

 

  新たな態勢:「活」力があふれ出す

  無人スーパー、どこにでも掛けられる「壁紙テレビ」、「スキャンするだけで利用できる」シェア自転車、「ワンキーで反応する」スマートホーム、「キャッシュレス」の都市……上半期、新技術、新産業、新モデル、新応用が急速に出現した。特にモノのインターネット(IoT)がコンセプトから現実となりつつ、人々の生活に進出している。

  一つの面として、全く新しい「増量」が台頭している。別の面として、量が多く広く存在する「ストック」も向上が加速しており、新たな活力を生み出している。

  多くの家電企業が「値下げ合戦」の販促に頼っている中、格力電器はすでに製品販売からスマート設備提供へと「変身」を実現した。

  同社が自主開発した約100種類の自動化製品は、工業用ロボット、大型自動化ラインなど10以上の分野を網羅し、累計売上高は10億元を超えている。格力電器の華麗な転身は、構造転換と高度化を大々的に推進する伝統産業の縮図となった。

  国家統計局のデータによると、5月の中国のハイテク産業の付加価値額は11.3%増、設備製造業は10.3%増となり、いずれも一定規模以上工業企業の伸び率を大幅に上回った。インターネット小売業の伸び率はさらに大きく、1-5月の伸び率は32.5%に達した。

 

  新たなチャンス:革新なくして活路なし

  革新と創造、新しい原動力の育成と発展は、従来の原動力が力を失ったためでもあるが、新しいチャンスを模索する積極的な行動のためでもある。

  光ファイバーから光ファイバー母材、さらには先ほど試験に成功した水深5000メートル海底光ケーブルに至るまで、亨通集団が自主開発した様々な製品は、先進国の独占を打ち破り、「追随者」から「先頭集団」への飛躍を実現した。大幅に増加した収益が企業の持続的な革新をさらに奨励している。この次世代光ファイバー母材の生産ラインの敷地面積は1万平方メートル未満で、従業員はわずか30名だが、年間生産高は十数億元に達している。

  革新がチャンスをもたらし、収益が自信を強める。中国・東北の旧工業地帯では、多くの国有企業がモデル転換の大きな一歩を踏み出し、新たな成長の道を歩み出した。

  化学繊維メーカー・吉林化繊集団の上半期の生産高は前年同期比55.7%増の49億8900万元、売上は29.5%増の40億2800万元を実現させ、ファイバー輸出額が1.5倍増となった。

  吉林化繊集団の劉宏偉党委員会書記は、「ステープルファイバーの一般的な商品は国際・国内ともに生産能力が過剰となっているが、機能性・高性能製品の生産能力は逆に大きく不足している。品質向上と品種追加による伝統的なステープルファイバーのアップグレードという市場のニーズに基づくモデル転換は、大きな効果を発揮しており、第1四半期に輸出されたステープルファイバーは、国際ハイエンド市場の40%以上のシェアを占めた。」と紹介している。

 

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  国家発展改革委員会マクロ経済研究院の馬暁河元副院長は「上半期の経済成長には積極的な変化が多かったが、全体的に見ると、良好な原動力が依然として不足しており、新旧原動力の結合という任務もまだ完成していません。」と語り、また、下半期は構造調整、原動力の切り替えの面に更に工夫して取り組み、経済構造調整及び発展の質・効果向上により多くの力を注いでいく必要があると述べた。

  新旧原動力の切り替えの推進を加速するには、「活性化」「新しいものへと育成する」「旧への改造」を効果的に結びつける必要がある。新興産業を育成するとともに、伝統産業の改造やアップグレードも一刻も気を緩めずに行って行かねばならない。

  中国2大衣料品生産拠点の一つである江蘇省常熟市には、「ワンルームに数台のミシン」の小規模な衣料品工場が至る所にある。

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  わずか一枚の券でも、革新の活力を大きく引き出す。常熟市では一連の「科学技術の小巨人」企業が成長し、伝統的な零細企業の実力も強化されている。

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(新華社より)

 

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