中国の2017年上半期(1-6月)国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増加し、海外のエコノミストやメディアの予想を上回る伸びとなった。これについて、海外メディアや専門家は中国経済に相次いで称賛の声を寄せ、中国政府は経済構造のモデル転換で直面する問題の解決に取り組んでいるほか、経済発展の持続可能性向上、発展の質の向上に注力しているとの見方を示した。
米CNN、ウォール ストリート ジャーナル、ニューヨーク タイムズ、VOA、ブルームバーグなどのメディアはいずれも中国の最新経済統計を注視しており、統計を引用して中国の最新の経済発展情勢を報じた。
ブルームバーグは、PNCファイナンシャル サービシズ グループの上級国際エコノミストであるウィリアム アダムス氏の話として、「中国経済の力強い成長は世界経済に新たな原動力を注いだうえ、グローバル市場の投資マインドを安定させた。中国経済の着実で健全な成長は、世界のコモディティ市場の輸出回復を確かなものとし、2017年の世界経済を回復軌道に乗せるだろう」と報じた。
米ABCの財経チャンネル-消費者ニュースとビジネスチャンネルは、「17年第2四半期の中国GDP成長率が予想を上回り、市場の懸念は後退した」と報じた。
フィッチ レーティングス アジア太平洋担当のステファン シュワルツ氏は、「中国経済は改善傾向にあり、その成長率は資本流出の圧力を抑えた」と指摘。フィッチは7月14日に中国の格付けを「Aプラス」に据え置き、見通しは「安定的」とした。
BNPパリバ フォルティスのアジア太平洋担当アナリストは、「中国経済は発展の転換点に直面しており、業界は中国の上半期経済統計を注視している。今回の経済統計により、中国経済が安定のなかで改善に向かっていることが明らかになった。なかでも中国の貿易統計はポジティブな内容となり、世界経済のエンジンとしての力を証明した」と語る。
EUのシンクタンク ブリューゲル(ブリュッセル欧州世界経済研究所)の経済学者マレク氏は、「ここ30年、中国はグローバル化の潮流の中で貧困削減をめぐり顕著な成果を上げ、目覚ましい経済成長を遂げた。現在の世界に現れた新たな試練に向き合い、中国はグローバルな自由貿易を守り、保護主義に反対すべきだ。中国は今後も金融体系改革を安定的に推進し、地域とグローバル金融の安全に向け貢献する必要がある。また、成長モデルの転換を継続し、科学技術の進歩を足がかりに経済の持続可能な成長を促す必要がある」との見方を示した。
ブルガリアの経済サイトInvestor. BGは、「経済統計から、中国政府が経済の持続可能な発展を積極的に推進しており、経済発展の質的向上に注力していることが明らかになった」と指摘。フィッチが中国経済の成長見通しを「安定的」で据え置いたことは中国経済の実情と一致するとしている。
(チャイナネット)
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