新華網北京4月13日（記者/馬湛）「中国製造2025」は中国が製造業のイノベーションを強化し、産業のモデル転換とアップグレードを促進し、「ハイテク大国」に成長するように助力する。米誌『フォーブス』、スペイン紙『エル・ムンド』などの外国メディアはこのほど、中国が実施する製造強国戦略の最初の10年間の行動綱領を上述のように評価した。
製造業は国民経済の主体で、科学技術イノベーションの主戦場であり、立国の基礎、国家繁栄の器、強国の基盤と言える。2015年に発表された「中国製造2025」は外国の製造業の専門家と世論において、引き続き幅広く注目を集めている。専門家は「中国製造2025」は中国の製造業の発展と産業のアップグレードに向けて、その路線と方向性を示したと受け止めている。
イノベーションで産業アップグレードを促進
中国は現在、経済構造調整のモデル転換とアップグレードの重要な時期にあり、「中国製造2025」は中国経済のモデル転換に助力し、イノベーション社会に邁進する重要措置になる。「中国製造2025」は、構造調整を製造強国の建設に向けた重大な一環と位置付け、先端の製造業を大いに発展させ、伝統（在来）産業の改造と再興に取り組むことを提示している。
米誌『フォーブス』電子版はこのほど、次のような記事を掲載した。「中国製造2025」は中国がイノベーションを推進し、産業アップグレードのペースを加速しつつあることを表わしている。中国はイノベーションを通じて、世界で発展していく競争で優位性を保ち、不敗の地に立つことが求められる。
英国ノーザンビア大学、ニュースカッスル商学院の熊楡終身講席教授は中国は他国の一部の技術やイノベーションを導入、又は参考とし、中国市場で育成した後、またイノベーションと変革を起こすことで、世界的な影響力を形成していると述べた。
新興産業に目標の照準を定める
情報化の潮流において、工業の発展は多くの試練に直面している。「中国製造2025」は製造強国の戦略目標の達成をめぐる9つの戦略的任務と重点を明確化し、伝統（在来）産業のモデル転換とアップグレードを推進すると同時に、世界での新段階の産業発展の方向に照準を当て、伝統産業と3Dプリンター、ロボット、人工智能などの新興産業との緊密な連携を促進していく。
英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』は、中国企業は過去30年間に韓国と日本の製造業がリードし続けてきたリチウムイオン電池業界でトップに立ち始めたと評じた。英国の調査会社、ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスの推計によると、2020年に中国のリチウムイオン電池の生産能力は世界の62%を占め、米国は22%、韓国は13%を占める。
さらに、「中国製造2025」の重点発展分野の一つとして、新旧エネルギー転換の際に、ロボット産業が新しい目玉になる。工業情報化部のデータによると、2016年の中国の産業ロボットの生産量は7万2,400台を超え、前年同期比で34.3%増加した。現在、完成及び建設中のロボット産業パークは40カ所を超え、ロボットメーカーも800社を超えている。
国家が長足の発展を推進
「中国製造2025」は世界の伝統（在来）産業と新興産業の発展動向を見据え、さまざまな産業の発展の現状を考慮し、製造業を段階的に強化するプランを合理的に制定することで、中国は世界的な各産業のバリューチェーンで地位を全面的に引き上げていく。
専門家は産業アップグレードは中国経済を発展させる必要な行動であり、持続的な競争力を確保したいならば、国の財政支援と絶え間ない科学技術研究開発が求められるとの見解を示した。エジプト・中国商業理事会のムスタファ・イブラヒム副会長は、産業アップグレードは商業利益に単純に依存するのではなく、長期計画と財政の2つの方面から指導とサポートを提供する必要があると述べた。（参加記者：徐海静、孫鷗夢、温希強、喬継紅、鄭凱倫）
（新華社より）
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