中国科学院電子学研究所のウェブサイトは12日、同研究所が中国初のマイクロ波光子レーダーの試作機の開発に成功し、かつ外部非協力目標のイメージング試験により中国初のマイクロ波光子レーダー画像を入手したと発表した。その画像の解像度は国際水準を1桁上回る。科技日報が伝えた。
従来のレーダーは電子を担い手とし、電波の生成と処理を実現していた。解像度と処理速度は、電子機器の帯域幅の制限に妨げられ、未来の高性能レーダーの需要を満たせなかった。一方でマイクロ波光子レーダーは、光子を情報の担い手とし、豊富なスペクトル資源と柔軟性の高い光子技術を利用し、より良くよりスピーディにレーダー電波を生成・処理できる。また、高速イメージング、高解像度、鮮明な目標識別の能力を備えている。
情報によると、すでに報じられているマイクロ波光子レーダーのうち、同レーダーの外部イメージング解像度が最も高く、世界の同類レーダーの約30倍となっている。また解像度をさらに1桁高める潜在力を秘めているという。
マイクロ波光子レーダーは目標の詳細な構造と特徴を迅速に識別できるため、作戦プラットフォームの小型目標へのリアルタイムの識別に応用できるほか、自動スマート設備に正確な環境情報を提供できる。そのため軍民双方の分野において重要な意義を持つ。
(人民網日本語版)
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