青海省出身でチベット族の松太加(ソンタルジャ)監督がメガホンを取ったチベット語映画「草原の河(原題:河)」の上映式が29日、東京の岩波ホールで行われた。中国のチベット語映画が海外で公開されるのはこれが初となる。中国新聞網が報じた。
「草原の河」は青海省海南チベット族自治州同徳県でロケが行われ、2015年に完成。同年の第65回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門で上映された。
ソンタルジャ監督によると、「草原の河」はチベットの草原で牧畜している人々の生活を描いている。チベット族の幼い女の子のヤンチェン ラモが主役で、その母親が妊娠し出産するまでの3つの季節を通して、祖父と父親と娘の家族3世代のそれぞれの心情を描き、それぞれの世代の「父親の愛」に対する思いの違いが浮き彫りにされる。
公開に先立ち、「草原の河」に関する情報が日本の各主流メディアでも報じられている。ソンタルジャ監督は、「現在、日本のメディアや文化界の当作品に対する注目度は上昇し続けており、上映は大成功になると思う」と話した。